ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『サモン&マジック』のルール解説。
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サモン&マジック
Last Update 2023/3/4 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による召喚戦。プレイヤーは魔術師となり、部下であるモンスターを率いて相手を粉砕する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
いわゆるファンタジー世界。
● 本ゲームについて
オリジナルのファンタジーTCGです。ほぼすべての行動にアクションポイントが必要となるため、シビアなプレイングが要求されます。
基本構成
勝利条件
- ダイレクト・アタック: 相手のモンスターがいない状態で、相手プレイヤーに自分のモンスターによる攻撃を行う。
- マジックバースト: 相手の手札が 8枚以上になる。
- エグゾーション: 相手のデッキが尽きる(各ターン終了時および引くべき時に引けない)。
- 特定カードに記載された勝利条件/ 相手の敗北条件を満たす。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 37枚ちょうど。
- 構築条件:
アバターカード(およびアクションカウンター)以外で構成されていること。
同名カードはデッキに 3枚まで。
ただしレジェンドカードはデッキに 各1枚のみで合計 3枚まで。
※大会によっては 2デッキ分を用意しておき、相手アバター確認後にいずれか 1つを選択する。
● その他準備
○ アバターカード: それぞれ任意で 1枚(使わなくてもよい)。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ アクションカウンター: 共用で 3枚。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 特になし(直接攻撃を受けた時点で敗北となる)。
- 開始手札: 4枚。上限は事実上 7枚(8枚を超えた時点で敗北となる)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目には“コマンド”を使用できない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦(モンスター): 攻撃状態。
- カード横(モンスター): 守備状態。
- カード裏向き(魔法): 一時配置状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し(過剰蓄積は、勝利条件に関係)。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(未使用行動値は、アクションバーンとしてダメージとなる)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理:
土地カード。自軍ユニーク、後出し生存。
天候カード。両軍ユニーク、後出し生存。
- モンスターの攻撃は、いずれかの相手モンスターを指定して行う。モンスターがいない時に限り、相手プレイヤーへの攻撃が可能となる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれアバターカードを使用する場合、自分の場に表向きに配置する。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ今回使用するデッキを用意する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 4枚引く。
- それぞれ「ショーダウン」を宣言する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ アクションの獲得
○ アクションの実行
以下の行動を可能な範囲で任意に行う。
● ドロー
- 1行動値を使用することで、デッキからカードを 1枚引き手札に加える。
● サモン&マジック
- サモン: 1行動値を使用することで、手札のモンスターカード 1枚をモンスターとして場に配置する。
- マジック: 1行動値を使用することで、手札の魔法・アーティファクト・土地・天候カードのいずれか 1枚を使用または配置する。
● コマンド
- 指定分の行動値を使用することで、場のモンスターが持つスキル 1つを使用する。
※特に指定が無い限り、各モンスターのスキル使用は 1ターンに 1回で、 1行動値が必要となる。
※スキルの一種として、モンスターによる攻撃(後述)が存在する。
各攻撃の処理
▽ 攻撃の宣言
- 今回の攻撃を行うモンスターと、そのモンスターが持つ攻撃用のスキル 1つを行動値を使用して指定する。
▽ 攻撃対象の選択
- 今回の攻撃対象を指定する。
対象は相手モンスターがいる場合はその中から指定数を選び、いなければ相手プレイヤーを指定する。
※物理攻撃は通常 1体の相手に対して攻撃を行うが、魔法攻撃は複数モンスターに攻撃できる場合がある。
▽ 攻撃対象のスキル使用
- 相手プレイヤーが、攻撃対象となったそれぞれの相手モンスターが持つスキルを 1つずつ任意で使用する。
※特に指定の無い限り、相手は行動値無しでスキルを使用できる。
※“応戦”として、攻撃対象側のモンスターが攻撃側への攻撃を行う(スキルを使用する)ことができる。
▽ 戦闘判定
攻撃対象の種類によって、それぞれ以下の処理を行う。
※攻撃対象が複数のモンスターの場合は、それぞれの処理を同時に適用する。
- 攻撃表示のモンスターの場合:
- 各種修正を加え、攻撃側の攻撃値と攻撃対象側の攻撃値を戦闘値としてそれぞれ算出する。
- 攻撃側と攻撃対象側の、それぞれの戦闘値を比較する。
- 比較の結果により、以下の処理を行う。
- 攻撃側 > 攻撃対象:
- 攻撃対象の相手モンスターが墓地に送られる
- 攻撃対象の相手モンスターの記載コスト分の枚数だけ、相手のデッキからカードを破棄する。
- 攻撃側 = 攻撃対象:
- 攻撃対象のモンスターが応戦した場合:
- 攻撃側と攻撃対象の双方のモンスターが、それぞれの墓地に送られる
- それぞれ自分の墓地に送られたモンスターの記載コスト分の枚数だけ、自分のデッキからカードを破棄する。
- 攻撃対象のモンスターが応戦しなかった場合:
- 攻撃対象の相手モンスターが墓地に送られる
- 攻撃対象の相手モンスターの記載コスト分の枚数だけ、相手のデッキからカードを破棄する。
- 攻撃側 < 攻撃対象:
- 攻撃対象のモンスターが応戦した場合:
- 攻撃を行った攻撃側モンスターが墓地に送られる
- 攻撃を行った攻撃側モンスターの記載コスト分の枚数だけ、攻撃側のデッキからカードを破棄する。
- 攻撃対象のモンスターが応戦しなかった場合: “魔力反動”として、攻撃側のデッキからカードを 1枚破棄する。
守備表示のモンスターの場合:
- 各種修正を加え、攻撃側の攻撃値と攻撃対象側の守備値を戦闘値としてそれぞれ算出する。
- 攻撃側と攻撃対象側の、それぞれの戦闘値を比較する。
- 比較の結果により、以下の処理を行う。
- 攻撃側 > 攻撃対象: 攻撃対象の相手モンスターが墓地に送られる(コスト支払は無し)。
- 攻撃側 = 攻撃対象: 特に何もなし。
- 攻撃側 < 攻撃対象: “魔力反動”として、攻撃側のデッキからカードを 1枚破棄する。
相手プレイヤーの場合: 攻撃側がゲームに勝利(ダイレクト・アタック)する。
▽ 攻撃の終了
○ 終了宣言
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- モンスターカードと魔法カードには属性の概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 属性は 炎・地・水・風・雷・光・闇 の 7種類が存在する。
● 行動値(アクションポイント)について
- カードにはコスト概念として行動値(アクションポイント)が存在し、カードの使用・配置には指定分の行動値を支払う必要がある。
※本作には行動値とは別にコスト(後述)が存在する。他作品とは意味するものが若干異なるので注意すること。
- 自分のターン開始時に、3つ分の行動値を獲得する。これを用いてゲームを進行させていく。
- 通常は 1つの行動を行うごとに 1行動値を使用する。
※行動値が不要な行動もあるし、複数の行動値が必要な場合もある。また攻撃対象側は行動値無しで応戦などのスキルを使用できる。
- 本作では行動値の表示にアクションカウンターを使用する。
ターン開始時に場のアクションカウンター 3つを自分の手前側に移動させる。
そして 1行動値を使用するごとに、いずれかのアクションカウンター 1つを相手側に移動させ、すべて相手側に移動すればターン終了となる。
- 行動値をすべて使い切る必要は無い。
ただしターン終了時に未使用の行動値が存在する場合、“アクションバーン”としてペナルティを受けることになる。
※未使用の行動値 1つに付き、デッキからカードが 1枚破棄される。
● コストについて
- 一部のカードにはコストの項目が存在し、カードが墓地に送られる時に指定値分のコストを支払う必要がある。
- 本作のコストは一般的なカード使用コストとは別物であり、原則として破棄時に支払われるものである。
- コストを持つカードを墓地に送る際には、それと共にカード記載分の枚数だけデッキの上からカードを破棄しなければならない。
※つまりデッキからカードを 1枚破棄するごとで、コストが 1だけ支払われることになる。
- 途中でデッキが尽きてしまいコストを支払い切れなければ、その時点でゲームに敗北する。
- 一部のカードは、コストの代わりに先払い(ADV)コストを持つ。
これは墓地に送る時ではなく、手札から使用する時に支払われるコストとなる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ アバターカード (行動値不要)
- プレイヤーの分身。場にアバターとして配置される。
- ゲーム開始時に任意で場に 1枚配置し、そのままゲーム終了まで提示される。
- それぞれ自分に対しての固有ルールが追加される。
※メリットとデメリットの 2種が併記されており、必ずしもアバター使用が有利になるとは限らない。
○ モンスターカード (行動値が必要)
- プレイヤーの部下たち。場にモンスターとして配置される。
- 攻撃(ATTACK)値と守備(DEFENCE)値の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
※この値は同時に使用する物ではない。攻撃表示では攻撃値・守備表示では守備値と、状態によって異なる値が使用される。
- 場に望むだけの数を配置できる。なお配置時には、表示形式として攻撃表示と守備表示のどちらかを選んで配置する。
※攻撃・守備表示の表示形式は、自ターンに行動値不要な行動として任意に行うことができる。
- 基本的には、表示形式に応じて使用できるスキルを一定数持つ。
※ほとんどは攻撃表示時用のものであるが、守備表示用のスキルも存在する。
- 各モンスターごとに、1ターンに付き 1つのスキルを使用できる。
- スキルの一種として攻撃を行うことができる。
攻撃は相手の場にいる任意のモンスター 1体に対して行われる。
ただし相手の場にモンスターがいなければ、相手に直接攻撃できる(ゲームに勝利できる)。
- 戦闘で敗北したり、やカード効果などで(現在の表示形式に応じた)攻撃・守備値以上のダメージを受けた場合は墓地に送られる。
この時に攻撃表示であったならば、記載コストの値分だけデッキのカードを破棄する必要がある。
○ 土地カード (行動値が必要)
- 自軍の布陣している場所。場に土地として配置される。
- 専用の置き場にそれぞれ任意で 1枚配置できる。
- 発動の項目を持ち、追加の配置条件が記載されている場合がある。
- 既に配置されている状態で新たに配置する場合、従来のカードは破棄される。
○ 天候カード (行動値が必要)
- 今回の戦いの場における気象状態。場に天候として配置される。
- 専用の置き場に全体で 1枚だけ配置できる。
- 発動の項目を持ち、追加の配置条件が記載されている場合がある。
- 既に配置されている状態で新たに配置する場合、従来のカードは破棄される。
● 永続・一時的に使用するカード
○ アーティファクトカード (行動値が必要)
- 武器や魔法の道具など。場にアーティファクトとして配置または使用される。
- 使い捨てで効果を発揮するカードと、場に永続する装備カードの 2種類が存在する。
- 発動の項目を持ち、追加の配置条件が記載されている場合がある。
- 装備カードは、以下の条件を持つ。
- 自分の場(魔法ゾーン)やモンスターなど、いずれかに付ける形で配置される。
- 種別の項目を持ち、同一対象に同じ種別のカードを複数付けることはできない。
- 付けた対象が場を離れる場合、すべて墓場に送られる。
○ 魔法カード (行動値が必要)
- プレイヤーが唱える呪文。効果はさまざま。
- 手札から直接使用する方法と、場に配置して後から使用する方法の 2通りの使い方ができる。
- 発動や先払いコストなどの項目によって、追加の使用・配置条件が記載されている場合がある。
- 場に配置する場合は、以下の条件が存在する。
- 配置したターンには使用できない。
- アクションは配置時に支払う。使用時には支払わない。
- 一度配置しておけば、“オーバーマジック”として相手ターンを含む任意タイミングに使用できる。
- 効果発動後は、墓地に送られる。
● その他のカード
○ アクションカウンター
- アクションポイントを表示するカウンター。本作ではカードの形をとっている。
- 場に 3個が永続配置され、各ターンごとのアクションポイントの使用状況を表示する。
※それぞれ自分側と相手側の縦移動で表示され、未使用分は自分側、使用後は相手側に移動させることで表示を行う。
場の構成
| Magic | | A | 敵軍 | 魔法、アバター |
| Monster | | L | モンスター、土地 |
| | | | | | |
| | |
W | | C | | C | | C |
| W | 天候 & アクションカウンター |
| | | | | | |
| | |
L | | Monster | |
自軍 | 土地、モンスター |
A | | Magic | | アバター、魔法 |
- 永続カードは、それぞれの場という空間と共用部分に存在する(上図は場の構成図)。
- それぞれの場は、モンスター・魔法・土地・アバターなどのカード置き場(ゾーン)に大別される。
- 共用部分は、天候カードゾーンと 3か所のアクションカウンターゾーンで構成される。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、墓地という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 37マーケット → グリモアーズ
○ 発売開始: 2020年11月(通常販売版は2022年5月)
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
初期版構築済みデッキ
| 2020/11
| 4種
| 構築済みデッキ(40/1500込)、エコ版(40/1000込)
|
初期版ブースターパック
| 2020/11
| ∞
| ブースター(10/500込)
|
テーマ別構築済みデッキ
| 2022/5
| 4種
| 構築済みデッキ(40/1500込)
|
ブースターパック Season. 1 - 2022
| 2022/5
| 160
| ブースター(10/500込)
|
テーマ別構築済みデッキ(その2)
| 2023/3
| 2種
| 構築済みデッキ(40/1500込)
|
ブースターパック Season. 2 - 2022
| 2023/3
| 160
| ブースター(10/500込)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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