ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『エコノミカ』のルール解説。
|
経済TCG エコノミカ
Last Update 2022/5/7 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは現代日本の投資家となり、資産を運用して資産倍増を目指す。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
今、世界はひとまずの安息を手に入れた。大戦争もなければ疫病も限定的、天変地異や環境破壊も人類滅亡にはまだ余裕がある。
しかし問題が片付いたわけではなく、決して安心はできない。軍事や政治・技術開発を担わない人々は、将来への備えとして資産を蓄える必要があるのだ。
● 本ゲームについて
経済をテーマとした学習教材としてのTCGです。ただし経済と言っても金融部門限定で、流通とか家計の要素をすべて取り去った資産運用のみを扱っています。
基本構成
勝利条件
- ストックゾーンに5枚以上のアセットを獲得する。
- 相手のフローゾーン上のアセットを0枚にする。
- いずれかのデッキが尽きた時点で、ストックゾーンのアセットが相手より多い。
※アセットが同数の場合は、デッキが尽きた側の敗北。
※勝利条件が同時に達成される場合、記載が先の条件が優先される。
※イベントカードの結果により双方とも同一の勝利条件が達成される場合、イベントの使用者が勝利する。
※上記条件とは別に、相手の反則(遅延行為など)による勝利条件も存在する。
事前準備
● デッキ(山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
同名カードはデッキに4枚まで。
アセットカードはデッキに合計で15枚まで。
初期配置用に、コスト0のアセットカードがデッキに3枚以上投入されていること。
※一部カードには個別の投入制限を持つ場合が存在する。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(ストックゾーンのアセット): 0枚。以後蓄積する。
- 開始手札: 4枚。上限は6枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は1ターン目に引くカードが1枚のみ)。
その他構成
● カードの行動表現
- アセット: それぞれ現在の価値段階の数値記載辺を上面とする。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(ゲーム終了条件となる)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(手札をコストとして使用)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 戦闘は発生せず、イベントカードなどでのカードのやりとりが行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキから、コスト0のアセット3枚を裏向きに場のフローゾーンに配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを4枚引く。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ場に配置したアセットを、すべて表向きかつ価値段階2の状態にする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たすかデッキが尽きた時点でゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ カードを引く
○ カードを使用する
以下の行動を任意で行う。
- 手札のアセットカードを使用する(配置またはインベストを行う)。
- 手札のイベントカードを使用する。
- イベントの価値変動の値に応じて、アセットの段階を変化させる。
- 相手プレイヤーは、手札の対応するリスクヘッジカードを任意で使用する。
○ 手札調整を行う
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- ターン終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● アセット系統について
- 場のアセットには属性概念としての系統が存在し、さまざまな場面で使用される。
- アセット系統は 預金系(青)・国内資産系(黄)・海外資産系(緑)・現物資産系(赤)の4種類が存在する。なお無属性は存在しない。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストは手札のカードを破棄することで支払うことができる。
- 手札からカードを1枚破棄するごとに、コストが1だけ支払われる。
- インベストではコストは不要である。
カード構成
● 永続・瞬間的に場に残るカード
○ アセットカード (配置コストのみ必要)
- 投資用の資産。場にアセット(運用資産)として配置するか、
インベスト(追加出資)して現存するアセットの価値を増すかの二種類の目的で用いる。
- 内容は預金や株・ゴールドなど。ちなみに本作ではデイトレなどの短期運用や投機要素の強いものは除かれている。
- アセットとして用いる場合、以下の条件で使用される。
- それぞれの場のフローゾーンに永続配置され、規定条件を満たすとストックゾーンに獲得される。
- 自身のフローゾーンに最大5枚まで配置できる。
- 新規配置時には、価値が2の(自分から見てカードが正対する)状態で配置する。
- ゲーム中は、フローゾーンにアセットが最低1枚は常駐する必要がある。
※プレイヤーは投資家といっても資産家ではなくトレーダーやコンサルタントといった立場らしく、中途半端なストック化で運用予算が尽きては自身の職を失ってしまうため。
- 各アセットごとに価値の段階を持ち、以下の条件で運用される。
- それぞれ価値が2の段階からスタートする。
- それぞれカードの各辺に1 ~ 4の価値の段階の値が記載されている。
- 価値が変化するごとに、現在価値の記載辺を上面になるように配置状態を変化させる。
- 価値が0段階以下となる場合、即座に捨札置場に送られる。
- 価値が5段階以上となる場合、即座にストックゾーンに集められる。
※ストックゾーンでは蓄財(勝利条件)としてのみ扱われ、カード状態は問われない。
- 各アセットごとに独自のアセット系統を持つ。
- インベストとして用いる場合、以下の条件で使用される。
- 自分のターンに、フローゾーンのアセット1つを対象として瞬間的に使用する
- インベストを1回行うごとに、対象のアセットの価値が1段階だけ上昇する。
- 使用時は対象のアセットに一時的に重ね、効果発揮後インベストは捨札置場に送られる。
- コスト無しで行うことができる(記載コストにかかわらず、手札のアセットカード1枚の消費のみで行う)。
- インベストに用いるカードの記載情報は問われない。特に双方のアセット系統が異なっていても問題なく行える。
- 条件を満たす(手札にアセットカードがあり、対象にとれるアセットがある)限り、何度でも行うことができる。
● 瞬間的に使用するカード
○ イベントカード (コスト必要)
- 運用時に発生するさまざまな出来事。
- ゲームのテーマに対して、イベントの内容があからさまに小さい物があるが気にしないこと。
※前提として国としての日本が維持されている状況のみを扱っている。
- 自分のターンに一時的にマーケットゾーンに出して使用する。
- 各アセット系統ごとの価格変動の値を持ち、場のアセットの価値段階を一括で変化させる。
○ リスクヘッジカード (コスト必要)
- イベントの発生に対する被害軽減措置。
- 相手がイベントカードを使用した際に、対応して一時的にマーケットゾーンに出して使用する。
- 1枚のイベントに対して1枚だけ使用することができる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はそれぞれのフローゾーンや双方が共通で使用するマーケットゾーンなどに大別される。
- それぞれのフローゾーンにはアセットが5枚まで配置される。
- 価値が5以上となったアセットは、ストックゾーンに集められる。
- 永続カードが破棄されたりアセットの価値が0になった時や、瞬間使用カードの使用後は捨札置場という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 金融知力普及協会
○ 発売開始: 2012年11月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スターター
| 2012/11
|
| 構築済みデッキ(50/1260)
|
ブースターパック Vol. 1
| 2013/11
| 50
| ブースター(8/315)
|
令和対戦セット
| 2021/7
|
| 構築済みデッキ(60/1200+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆