ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ビルディバイド』のルール解説。
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ビルディバイド トレーディングカードゲーム
Last Update 2024/12/14 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは一市民として、ユニットを率いて相手を撃退する。
● 原作
オリジナル。TVアニメ『ビルディバイド』はマルチメディア企画の一環となる。
● 世界設定
カードゲームの強さがすべてを決定する都市“新京都”。
その頂点に君臨する王を対戦で倒すことで望みを叶えようと、人々は常日頃から戦っているのである。
● 本ゲームについて
アニメと連動したTCGです。
基本構成
勝利条件
- 相手のライフゾーンのカードが 0枚の状態で、相手プレイヤーにダメージを与える。
- 相手のデッキとライフゾーンがすべて尽きる(引くべき時に引けない)。
- 特定カードに記載された勝利条件を満たす。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40 ~ 50枚。
- 構築条件:
テリトリーカード以外で構成されていること。
Dデッキ投入分を含めて、同一カードは全体で 4枚まで。
バスターアイコンを持つカードが、合計で 12枚ちょうど投入されていること。
ショットアイコンを持つカードが、合計で 12枚以下であること。
※使用するテリトリーカードがルール改変能力を持つ場合は、その指示内容に従うこと。
※レギュレーションにより『ビルディバイド ブライト』とカードを混ぜる場合は、不透明スリーブなどで裏面を統一すること。
● Dデッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 0 ~ 12枚。
- 構築条件:
ゲーム用のカードをすべて投入できる。
通常デッキ投入分などと含めて、同一カードは全体で 4枚まで。
※バスター・ショットアイコンに関しては、Dデッキにおいては一切の制限無し。
※Dデッキは第二の手札のような存在であり、特定カードの効果によってのみ使用できる。
※スリーブ使用時は通常デッキと同一であること。
● その他準備
○ テリトリーカード: 任意の 1枚。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用カウンター: 適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (ライフゾーン): 10枚。上限は無し。
※直接のライフ概念ではなく、ライフゾーンとなったカード + 無防備の 1回がライフに相当。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 本人のみ任意で 1回。引き直した後で最初の手札をデッキに戻す。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: スタンド状態。
- カード横: レスト状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 一応無し(枯渇後はライフを代用し、いずれも尽きると敗北)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(専用レギュレーションが存在)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- ユニットの攻撃は相手プレイヤーかレスト状態のユニットを対象とし、ブロックユニットの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ必要に応じて Dデッキを用意する。
- それぞれのテリトリーカードを、テリトリーとしてキャラクター面側で場に配置する。
※テリトリーがルール改変能力を持つ場合、以降は記載内容に従うこと。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分のデッキから内容を確認せずにカードを 10枚引き、ライフとして場のライフゾーンに裏向きに配置する。
※ライフゾーンはレッドとイエローの 2種のゾーンに分かれており、レッドゾーン 5枚の上にイエローゾーンが積み上がる形で裏向き配置される。
- それぞれ自分のデッキからカードを 2枚引き、エナジーとして場のエナジーゾーンに表向きで配置する。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタンドフェイズ
○ ドローフェイズ
- デッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
※デッキが尽きた場合は、代わりにライフゾーンからカードを引く。
○ メインフェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札の任意のカード 1枚を、エナジーとして場のエナジーゾーンに配置する(1ターンに 1回のみ)。
- 手札のユニットカードを、ユニットとして場のフィールドに配置する。
- 手札のコマンドカードを使用するする。
○ アタックフェイズ
- 自分のフィールドにいるスタンド状態のユニットにより、任意でアタックを行う(後述)。
各アタックの処理
▽ アタックの宣言
- ターンプレイヤーは攻撃側となり、攻撃を行わせる自分のフィールドにいるスタンド状態のユニット 1体を選択する。
そして攻撃を行うユニットをレスト状態にすることで、アタックを宣言する。
- 今回の攻撃対象として、相手プレイヤーか相手のレスト状態のユニット 1体のいずれかを選択する。
▽ ブロック
- 相手プレイヤーが防御側となり、任意に自分のユニットにブロックを行わせるかどうかを選択する。
ブロックは 1回のアタックにつき、スタンド状態のユニット 1体のみが行うことができる。
- ブロックを行う場合、ブロックするユニットをレスト状態にすることでブロックを宣言する。
これにより今回の攻撃対象が、ブロックを行うユニットに変更される。
- 今回の攻撃対象により、それぞれ以下の処理に進む。
- 相手プレイヤー: “バトル”の処理に進む。
- 相手ユニット: 直後の処理を飛ばし、“ライフへのダメージ”の処理に進む。
▽ バトル
- 攻撃を行うユニットとブロックを行うユニットにより、バトルが行われる。
- バトルを行うそれぞれのユニットのパワー値に各種修正を加え、今回のバトルにおけるダメージ値を算出する。
- それぞれのダメージ値分のダメージを、バトルを行う相手ユニットに与える (基本的にはダメージを同時に与えあう)。
- 自分のパワー値以上のダメージを受けたユニットは、破壊され墓場に送られる。
- 以降の処理を飛ばし、“アタックの終了”の処理に進む。
▽ ライフへのダメージ
- 攻撃を行うユニットのヒット値に各種修正を加え、今回のバトルにおけるダメージ値を算出する。
- ダメージ値の回数だけ、以下のダメージ処理を行う。
※トリガーの効果などで攻撃を行うユニットが途中でいなくなった場合は、以降のダメージ処理は中断される。
- 各ダメージ処理を行う時点で相手のライフゾーンのカードが 0枚の場合、攻撃側の勝利でゲームが終了する。
- 防御側が“トリガーチェック”として、自分のライフゾーンの上から 1枚をめくる。
※まずイエローゾーンのカードを使用し、尽きた後はレッドゾーンのカードを使用する。
- めくったカードが“トリガーアイコン”を持つ場合、記載効果を発動する。
アイコンを持たない場合は、そのまま墓場に送られる。
- “アタックの終了”の処理に進む。
▽ アタックの終了
○ エンドフェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- ほとんどのカードには属性概念として色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 色は 黒・青・白・赤 の 4種類が存在する。
● エナジーについて
- デッキに入るカードには本来の役割の他に、他のカードのコストを支払うためのエナジーとしての役割がある。
- エナジーは場のエナジーゾーンに、表向きで蓄積される。
- 自分のメインフェイズごとに 1枚限定で、手札の任意のカードをスタンド状態で配置することでエナジーとなる。
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストには色指定コストと不特定コストの 2種が存在し、それを合計した値がそのカードの総プレイコストとなる。
※通常は色指定コストと不特定コストの部分だけを使用するが、カード効果などで総プレイコストを参照する場合がある。
- コストは場のエナジーを使用することで支払うことができる。
色指定分は対応する色のコストで支払う必要があるが、不特定分は任意の色のコストで支払うことができる。
- スタンド状態のエナジー 1枚をレスト状態にするごとに、対応する色のコストが 1だけ発生する。
● ライフとトリガーについて
- デッキに入るカードには本来の役割とは別に、プレイヤーライフとしての役割がある。
- ライフはプレイヤーライフの変種概念で、すべて失った状態でプレイヤーがダメージを受けた時点でゲームに敗北する。
またデッキが尽きた時の予備としての役割も持ち、デッキ枯渇後はライゾーンのカードを引くことになる。
- ライフは場のライフゾーンに、裏向きで(少しずらして)積み重ねる形で配置される。
ライフゾーンは 2段構成となっており、5枚が下側のレッドゾーン・残りが上側のイエローゾーンとなる。
※カードを引く時は一番上(イエローゾーンの分)から順に使用され、それが尽きたらレッドゾーンの分が使用される。
※カード効果などでライフを追加する場合は、従来分の上に追加される。
- ゲーム開始時に、デッキからライフゾーンに指定枚数分のカードが配置される。
- ライフのカード内容は、デッキ代わりに引くかダメージを受けるまでは確認できない。
- 相手からのプレイヤーダメージにより、トリガーチェックとしてライフのカードが表向きになる(1ダメージごとに 1回のチェック)。
- チェックで表向きになったカードにトリガーアイコンが記載されていた場合は、記載のトリガー効果が発動する(無ければそのまま破棄)。
※本ゲームでは、自分に不利なトリガー効果もデッキに規定分が投入される。
- ダメージ以外(ライフの破棄やデッキ代わりのドロー)の場合は、トリガーチェックは行われない。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ テリトリーカード (配置コスト不要)
- プレイヤーの本拠地にあたる存在、場にテリトリーとして配置される。
- 両面カードであり、基本的にはデッキとは別に 1枚が用意される。
- ゲーム開始時に場のテリトリーに 1枚が配置され、通常はゲーム終了まで場を離れず存在する。
- 表面が解放面であり、個別の能力を備えている。また解放に用いる解放コストや称号などが記載されている。
※内容はカードごとに異なるが、いずれも破壊や場を離れる効果を受けた際には代わりに裏面に戻される。
- 裏面が能力を持たないキャラクター面で、ゲーム開始時はこちらの面で配置される(対応するエースが描かれている)。
※なお裏面にルール改変能力を持つカードが一部に存在する。その場合は記載内容に従うこと。
- 以下のいずれかの方法で、解放として裏向きのテリトリーを解放面にすることができる。
- 称号が一致するエースユニットを自分のフィールドに配置する際に、任意で解放を行わせる。
- 自分のフィールドにいるユニットが持つ固有能力によって、解放を行わせる。
- テリトリーを開放する際には、記載されている解放コストを支払う必要がある。
ただし解放を行うユニットの総コストの分だけ、実際に支払う値が軽減される。
○ ユニットカード (コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にユニットとして配置される。
- デッキに入れて使用される。
- 場のフィールドに望むだけの数を配置できる。
- パワーの値を持ち、プレイヤーの武器となる。パワーは相手ユニットとの戦闘などで使用される。
- ヒットの値を持ち、相手プレイヤーを攻撃した時のダメージ値として使用される。
- バトルにおいてパワー値以上のダメージを受けた場合に破壊される。
※ エース
- ユニットカードの一種で、プレイヤーの相棒に相当する存在。
- 称号の項目を持ち、一致する称号を持つテリトリーと対になっている。
- フィールドに配置することで、テリトリーの解放を行うことができる。
● 一時的に使用するカード
○ コマンドカード (コスト必要)
- プレイヤーが唱える命令など。効果はさまざま。
- デッキに入れて使用される。
- 使いきりで効果を発揮し、使用後は墓場に送られる。
場の構成
- 永続カードは、それぞれのフィールドという空間に存在する。
- フィールドのほかに、テリトリーの置き場やエナジーゾーンという空間が存在する。
- それぞれのプレイヤーは、ライフゾーンという空間にプレイヤーライフが蓄積される。
ライフゾーンはイエローゾーンとレッドゾーンに細分化されており、プレイの進行状況が強調されている。
- ライフゾーンはプレイヤーライフであると共に、予備デッキとしての役割を持つ。
デッキが尽きた後も、ライフゾーンからカードを引くことで一時的に敗北を間逃れることができる。
- 永続カードが破壊された時や使い捨てカードの使用後は、墓場という空間に集められる。
- ゲームから除外されたカードは、リムーブゾーンという空間に集められる。
- 墓場とリムーブゾーンは似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: アニプレックス
○ 発売開始: 2021年10月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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スターティングデッキ(魔女/獣王)
| 2021/10
| 2種
| 構築済みデッキ(41/909+税)
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果てなき戦乱の序曲
| 2021/10
| 92
| ブースター(7/300+税)
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開かれた戦端、交差する宿命
| 2021/12
| 80
| ブースター(7/300+税)
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あざ笑うは至高の賢者、幻惑するは狂気の公女
| 2022/2
| 80
| ブースター(7/300+税)
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スターティングデッキ(才女/神妃)
| 2022/4
| 2種
| 構築済みデッキ(41/1000込)
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忌むべき闇の目覚め、古き伝承の旅立ち
| 2022/4
| 80
| ブースター(7/300+税)
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蒼き鳥は飛翔し、黒き豹は咆哮す
| 2022/6
| 80
| ブースター(7/300+税)
|
終焉をもたらす者、再来を告げる者
| 2022/8
| 80
| ブースター(7/300+税)
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スターティングデッキ(冒険者/姫武者)
| 2022/11
| 2種
| 構築済みデッキ(41/1000込)
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新たなる邂逅
| 2022/11
| 96
| ブースター(7/300+税)
|
終わりなき砲火
| 2023/2
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
スターティングデッキ(守護者/建国王)
| 2023/4
| 2種
| 構築済みデッキ(41/1000込)
|
身を焦がす野望
| 2023/4
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
闇払う閃光
| 2023/6
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
紡ぎゆく宿命
| 2023/8
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
スターティングデッキ(影霊士/狙撃手)
| 2023/10
| 2種
| 構築済みデッキ(49/1500込)
|
風よ、竜の叫びを聞け
| 2023/10
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
舞え、希望の歌をのせて
| 2024/3
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
叫べ、深淵の彼方まで
| 2024/5
| 86
| ブースター(7/300+税)
|
刻め、魂の鼓動を
| 2024/9
| 85
| ブースター(7/300+税)
|
永劫への回帰
| 2024/12
| 87
| ブースター(7/300+税)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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