ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ファイナルファンタジータクティクスアドバンスCGC』のルール解説。
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ファイナルファンタジータクティクス アドバンス
カードゲームコレクション
Last Update 2019/11/9 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは部隊指揮官となり、兵士たちを率いて相手を撃破する。
● 原作
コンシューマーゲーム(GB)用)『ファイナルファンタジータクティクス アドバンス』。
● 世界設定
セント・イヴァリース。それはどこにでもあるような平和な町だった、ついこの間までは。
ある日唐突に町は戦場と化す。いろいろな種族の兵士が闊歩し、剣や魔法が飛び交う異世界イヴァリースに。
「まるで昨日読んだ本の中の世界だ」と、混乱の中で町の子供マーシュは気づいた。
どうやらこの世界のどこかにクリスタルというものが存在し、それを壊せばもとの穏やかな町を取り戻せると。
だが町の友達はこの世界が気に入っていまい、助けになってくれる見込みは無い。
彼は戦乱の中でであった新たな仲間と共に、戦いに身を投じるのであった。
● 本ゲームについて
猛烈に長いタイトルが面倒(笑)ですが、これは『ファイナルファンタジー』シリーズの世界観をもとに、
『伝説のオウガバトル』のスタッフが作成したシミュレーションRPG『ファイナルファンタジータクティクス』シリーズの新作として、
『ゲームボーイアドバンス』用のソフトとして開発された作品を、TCGにした物なのです。
本ゲームにおいても、FFならではの種族や職業、シミュレーションRPGの定番“ジョブチェンジ”、
そして原作の新趣向“ロウ”の存在など、基本的な部分を全て押さえながらも、シンプルに遊べる作品となっています。
基本構成
勝利条件
- 相手のプリズンに存在するカードの、レベルの合計値が 8以上になる。
- 相手のキャラクター置き場のカードがすべて無くなる。
事前準備
● デッキ (山札: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 30枚ちょうど。
- 構築条件:
アビリティ・ロウカードの同一カードはデッキに 3枚まで(キャラクターカードは無制限)。
キャラクターカードが最低 3枚以上入っていること。
キャラクターカードのレベルの合計値が 15以下であること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (相手のプリズンにあるカードのレベル合計): 0。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(ターン内に補充を行う)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(双方が 1ターン目からカードを補充する)。
その他構成
● カードの行動表現
- ロウカード 正位置: ロウカードとして使用。
- ロウカード 逆位置: アンチロウカードとして使用。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り(ドロー直前に行われる)。
- ライブラリアウト: 無し(捨て札を再使用、その際ペナルティとして 1枚をプリズンに送る)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 多少有り(配置ターンはジョブチェンジできない)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(コスト概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(ダメージ概念が存在しない)。
- ユニーク処理: ロウカード、それぞれ 1枚のみ、先出し生存。
- キャラクターの戦闘は、それぞれの対面位置にいるキャラクター同士による 1 対 1で行われる。
- 本ゲームにおける戦闘は数値比較などを行わない。それぞれカードの記載効果によって除去などが行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ初期配置用にキャラクターカード 3枚をデッキから外しておく。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- 先攻から順に、それぞれ初期配置用のキャラクターカードを場のキャラクター置き場 3か所に表向きで 1体ずつ配置する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
※先攻・後攻 はターンごとに入れ替わり、同一ターンの中で双方が順番に処理を行う。
ターン(1回の手順)の進行
○ ドローフェイズ
- 先攻から順に、それぞれ任意枚数の手札を捨てる。ただし 6枚以上ある時は必ず 5枚以下にすること。
- 先攻から順に、それぞれ手札が 5枚になるようにデッキからカードを補充する。
○ ロウフェイズ
- 先攻から順に、それぞれ任意で手札のロウカードを専用の置き場にロウカード/ アンチロウカードのどちらかとして配置する(それぞれ 1ターンに 1枚)。
○ アビリティフェイズ
- それぞれ任意で手札のアビリティカードを、使用するキャラクターの後ろに付ける形で裏向きで配置する。
1体のキャラクターに付けられる枚数はキャラクターの構成枚数までで、レベル等の条件がすべて満たされている必要がある。
○ エンゲージフェイズ
- 先攻は任意でこのフェイズを行うかどうかを決める。行わない場合、以降の処理を飛ばしてキャラクターフェイズに進む。
- 先攻から順に、それぞれ任意でキャラクターカードの効果を使用する。
- 先攻から見て右側から順に、対面するキャラクター同士での戦闘(エンゲージ)を以下のように行う。
※対面位置に相手キャラクターがいない場合は、エンゲージは行わなくてよい。
- それぞれが同時に、任意で付いているアビリティカードの中の 1枚を表向きにして記載効果を発動する。
○ キャラクターフェイズ
- それぞれ以下のことを任意で行う。
- 新しく出す: 手札のキャラクターカードを新規のキャラクターとして、空いているキャラクター置き場に配置する。
- 移動: 場のキャラクターを隣接していて空いているキャラクター置き場に移動させる。
- ジョブチェンジ: 手札のキャラクターカードを使って場のキャラクターをジョブチェンジさせる。
- 先攻・後攻が入れ替わる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 種族とジョブについて
- キャラクターカードには属性概念として種族やジョブが存在し、さまざまな場面で使用される。
- 種族は 人間、ヴィエラ、ン・モゥ、バンガ、モーグリ の 5種類が存在する。
- ジョブは ソルジャー や 白魔導士 などさまざまな種類が存在する。
● レベルについて
- キャラクターカードやアビリティカードにはレベルの概念が存在し、さまざまな場面で使用される。
- ジョブチェンジしているキャラクターのレベルは、重ねたキャラクターカードの合算値となる。
- アビリティカードは、記載レベル以上のレベルを持つキャラクターに対して配置できる。
- ロウカードはレベルを持たない。プリズンに送られた場合は 0として扱われる。
● ジョブチェンジについて
- 一部のキャラクターカードは、ジョブチェンジとして場のキャラクターの上に重ねて配置することでより強力なキャラクターとなる。
- いわゆる進化カードであるが、進化専用ではなく通常のキャラクターとして配置することもできる。
- ジョブチェンジ可能なキャラクターカードには、配置条件として元となるキャラクターが記載されている。
- 場の 1体のキャラクターが複数回ジョブチェンジできる。ただしジョブチェンジできるのは 1体ごとに 1ターン 1回まで。
- 新たに配置されたキャラクターは、そのターンにはジョブチェンジできない。
- ジョブチェンジすることで、キャラクターは以下の状態となる。
- 場にいるキャラクターの上に、ジョブチェンジしたキャラクターカードが重ねて配置される。
- 重ねたキャラクターカード全体で 1体のキャラクターとなる。
- レベルは重ねたキャラクターカードの合計値となる。
- ジョブは重ねたキャラクターカードに記載されているすべてを兼ね備える。
- 記載効果は、一番上の(最後にジョブチェンジした)カードの能力のみが使用できる。
- ジョブチェンジしたキャラクターに対して、アビリティカードは重ねた枚数分だけ付けられる。
- キャラクターカードは全体で 4枚まで重ねることができる。
- プリズンに送られる時は一番上のカードだけがプリズンに送られ、下にあるキャラクターカードや裏向きのアビリティカードは捨て札となる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード (コスト不要)
- 戦乱に参加するさまざまな種族たち。場にキャラクターとして配置される。
- それぞれの場に3体まで配置される。
- レベルの値やジョブ・種族などの項目を持ち、アビリティカードなどの配置条件となる。
- 本ゲームにはダメージ概念は無いが、アビリティカードの効果によってプリズンという空間に送られる(要するに倒され投獄される)。
○ ロウカード (コスト不要)
- 戦場に置ける秩序、あるいは特定行動のみを掻き消す空間魔法のような概念。
- それぞれ自分の場のロウカード置き場に1枚ずつ配置できる。新しくカードを配置する時は、従来のカードが破棄される。
- ロウカードとアンチロウカードという2種類の効果が記載されており、配置する向きによりどちらの効果を使用するかが決められる。
正位置に配置するとロウカード、逆位置に配置するとアンチロウカードとして使用される。
- いずれの効果も、他のカードの効果に一定の制約をかける効果を発揮する。
※アンチロウカード側は、いずれも同一カードのロウカード側の効果を無効にする効果を持つ。
※ロウカードは他のアビリティカード、アンチロウカードは他の同名ロウカードに対する制約となる。
- レベルを持たないため、プリズンに送られたとしてもレベル 0として扱われる。
● 一時的に配置されるカード
○ アビリティカード (配置条件が存在)
- キャラクターが使用するアビリティ。要するにキャラクターの攻撃手段。
- 自分の場のいずれかのキャラクターの後ろ側に付ける形で裏向きに配置される。
- キャラクターに対して配置する際に、以下の条件が存在する。
- 記載レベルの値が、対象キャラクターの現在レベルの値以下であること。
- 記載条件(ジョブや種族など)が、対象キャラクターと一致していること。
- キャラクター 1体に対し、そのキャラクターを構成する(下に積まれた分を含む)キャラクターカードの枚数まで付けられる。
- エンゲージフェイズにおいて、キャラクター単位で任意で 1枚が使用される。
- 相手の対面位置のカードを捨て札にしたりプリズンに送ったりなど、効果はさまざま。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は 3体分のキャラクター置き場で構成される(上図は場の構成図)。
個々のキャラクター置き場は相手の置き場と対面する形で接しており、エンゲージ(戦闘)は対面する置き場のキャラクター間で行われる。
※エンゲージは先行から見て右側のキャラクターの組み合わせから、順番に一組ずつ行われる。
- キャラクター置き場 1つに付き 1体のキャラクターが配置される。キャラクターは 1枚以上のキャラクターカードで構成される。
またアビリティカードは、それぞれ自分のキャラクターに対して配置される。
- それぞれの場には他にもロウカード置き場という空間が存在し、ロウカードが 1枚配置される。
- エンゲージ(戦闘)でのアビリティカードによって、一部のカードがプリズンという空間に集められる。
- カードを破棄した時やカードの使用後は捨て札という空間に集められる。
- プリズンと捨て札は似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工
○ 発売開始: 2003年3月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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基本セット
| 2003/3
| 80
| パック販売(5/150)
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