ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『日本の天然記念物公式TCGわがままな天然列島』のルール解説。
|
日本の天然記念物 公式トレーディングカードゲーム
わがままな天然列島
Last Update 2018/10/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは大自然の神となり、相手より先に日本の生態系を構築してしまう。
● 原作
オリジナル作品(ただし玩具菓子などとの連動企画)。
● 世界設定
自然に恵まれた島国日本。ここは豊富な水と温暖な気候で多種多様な生物が生息している。
しかしその内部に入ると、数多くの天敵に囲まれた非常に厳しい生存競争の世界が満ち溢れているのだ。
● 本ゲームについて
海洋堂との提携による動物TCGです。カード写真も当然海洋堂製作のフィギュア。
しかも週刊百科事典の『日本の天然記念物』やブームの原動力となった『チョコQ』にも本ゲームのカードが封入されていたりします。
日本に生息する動物をつかっての生態系構築ということで、知育玩具としての側面も持つ魅力的なTCGとなっています。
基本構成
勝利条件
- ゲーム終了時(ラストバトル終了時)に、獲得ポイントが相手より多い
※ポイントが同数の場合は、場に存在する“天然記念物”カード(類似概念を含む)の数が相手より多い。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 40枚ちょうど。
- 構築条件:
同一の植物・微生物カードはデッキに 1枚のみ。
同一のフィギュアカードはデッキに 1枚のみ(同一ナンバーのカードであっても、フィギュア写真のポーズが異なる物は別カードとみなす)。
同一の特殊効果カードはデッキに 2枚まで。
最低でも 1枚は植物・微生物カードが入っていること。
※本ゲームには『大地の動物シリーズ』と『水天の動物シリーズ』という、裏面が異なる 2種類のカードが存在する。
これはそれぞれ“陸上生物”と“水中生物”を表し、原則として両者を混ぜたり対決させることはせず、陸上生物同士・水中生物同士での対決を行う(システム上は混ぜることも可能)。
よって事前にプレイヤー間で、この 2種類のどちらでプレイするのか協議しておく必要がある。
● フィギュア (1人分の補助ユニット)
- 投入個数: 0 ~ 3体。
- 投入条件:
相手のフィギュアと同数であること。
自分のデッキに投入フィギュアに対応するフィギュアカード(彩色違いは無視してよいが、ポーズ違いは別物として扱う)が投入されていること。
対応するフィギュアカードのゾーンが、それぞれすべて異なること。
※フィギュアは海洋堂製の動物フィギュア(チョコQやそれに類するもの)に限られる。
※対応するゾーンは大地版ならば 草食・虫食&雑食・肉食 の3種、水天版ならば 草食&微生物食・魚食・肉食 のいずれか 3種となる。
※フィギュアは相手のフィールド上も移動するため、それぞれのフィギュアが区別できるよう目印をつけておくことが望ましい。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 無し。
- 開始手札: 5枚。上限は無いが常時 5枚を維持することになる。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 通常状態。
- カード裏: “ゼツメツ”状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(ゲームの終了条件となる)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定(実質不可)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- バトルはそれぞれが出したカードによるじゃんけんで行われ、勝者がその手番に行動することができる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのフィギュアを場の隅に並べておく。
- それぞれのデッキから任意の植物・微生物カード1枚を選び、場のそれぞれのスタート位置に配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。
全体の基本進行
以下の手順を繰り返す。いずれかのデッキが尽きたら、ラストバトルとして最後に手番をもう 1度だけ行いゲーム終了となる。
1回の手順の進行
○ バトルを行う
- それぞれ手札から任意のカード1枚を選んで場に出す。
- それぞれが出したカードの記載バトルマークでじゃんけんを行う。
ただしカードにバトルマークが複数あったりパワーアップなどの特殊効果を持つ場合は、じゃんけんではなくバトルマークの記載数の多さで勝敗を決める。
※勝敗があいこ(あるいは同数)である場合は、勝敗がつくまでそれぞれ手札から 1枚ずつ出して決着をつける。
○ バトルの勝者が行動する
バトルで勝利した側は、以下の“カード&フィギュアを配置する”か“フィギュアを移動させる”のどちらかの行動を1回だけ行う。
○ カード&フィギュアを配置する
- すべてのバトルでの勝利カードを以下の条件でフィールドに表向きで配置する。
※条件を満たせない勝利カードは捨て札となる。
- 自分のフィールドの空いているマスにのみ配置できる。
- すでに存在する自分のカードにつなげて配置する。
ゾーンカラーが一致するカードがある場合は、そのカードの横のマスに配置できる。
フィールド上のいずれかのカードの被捕食チャートの色が、勝利カードの捕食チャートの色といずれか一つでも一致する場合は、そのカードの上側のマスに配置できる。
- 配置したカードが自分のフィギュアに対応するカードである場合は、そのカードの上に対応するフィギュアも同時に配置する。
○ フィギュアを移動させる
- フィールド上にいる自分のフィギュアの中から任意の1体を、以下の条件で移動させる。
- フィールド上の(相手カードを含む)カードが存在するマスの上だけを移動できる。
- すべてのバトルでの勝利カードに記載された分類アイコンの合計数(アイコン1つにつき1マス)だけ移動できる。
- 縦横に隣接したマスへ移動できる(斜め移動は不可)。
- 手番内で一度移動したマスに再び移動することはできない。
- フィギュア同士はおたがいに干渉しない。
- 自分が配置した肉食ゾーンと相手の虫食・雑食・魚食ゾーンのカードが隣接した場合に限り、そこを経由して相手のフィールド内に移動できる。
※相手が配置した肉食ゾーンのカードは、侵入経路としては使えない。
- 移動したマスが相手カードのマスであり、移動フィギュアの対応カードが持つゼツメツチャートの記載内容に一致する場合、そのマスのカードを裏向きにする(ゼツメツさせる)。
さらに裏向けたカードの対応フィギュアがフィールド上にある場合、その対応フィギュアはフィールドの外に追放される。
- すべてのバトルでの勝利カードを捨て札とする。
○ 手札を補充する
- それぞれ手札が 5枚になるように、デッキからカードを補充する。
ここでいずれかの手札が尽きた場合、次の手番がラストバトルとなる。
1ゲーム終了時の処理
- それぞれの獲得ポイントを以下の方法で計算し、値が大きいプレイヤーがゲームに勝利する。
※ゼツメツしているカードや特殊効果カードは、フィールド上に存在していてもポイント計算には使用しない。
※獲得ポイントが同じ場合は、場に存在する何らかの“天然記念物”を持つカードが相手より多い側が勝利する。
- フィールド上の自分の表向きのフィールドカード: カード 1枚につき 1ポイント。
- フィールド上で自分の表向きのフィールドカードが横1列に 7枚揃う: 1列につき追加で 3ポイント。
- フィールド上で自分の表向きのフィールドカードが縦1列に 4枚揃う(食物連鎖が完成する): 1列につき追加で 2ポイント。
- 相手とカードやフィギュアが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● バトルマークについて
- カードにはバトルマークが存在し、さまざまな場面で使用される。
- バトルマークはいわゆるジャンケンマークであり、海 = グー・川 = チョキ・雲 = パー の組み合わせとなる。
- 一部のカードは複数のバトルマークが存在し、じゃんけんではなくマークの数で勝敗を決する。
● ゾーンカラーについて
- フィールドカードには、属性概念としてゾーンカラーが存在しカード配置などで使用される。
- ゾーンカラーはフィールドのゾーンに対応しており、濃緑(植物・微生物)・緑(草食・微生物食)・橙(虫食・雑食・魚食)・赤(肉食) の 4種類が存在する。
- カードではそれぞれのゾーンカラーが背景色として使われている。
- カードを自分のフィールドに配置する際は、原則として対応するゾーンカラーのマスに配置される。
● チャートについて
- フィールドカードにはカード上面に被捕食チャート・下面に捕食チャートが存在し、さまざまな場面で使用される。
- それぞれのチャートにはいずれかの色が一定数記載されている。
- チャートの色は 10色以上存在する。ただ黒色は猛毒生物などの例外項目にあてがわれており、チャートの色としては一致しても無視すること。
- 場のカードの被捕食チャートと配置するカードの捕食チャートそれぞれの、いずれかの色が 1つでも一致する場合に食物連鎖が成立する。
チャートの色の一致が成立する場合に限り、フィールドでカードを縦につなげて配置することができる。
※配置した際に食物連鎖が成立するチャート同士がくっついた形で配置されることになる。
- 植物・微生物カードは被捕食チャートのみで捕食チャートを持たず、肉食動物は被捕食チャートを持たない。
カード構成
● フィールドカード
永続的に場に残るカード。いずれも配置条件が存在する。
○ 植物・微生物カード
- 食物連鎖の起点。シリーズにより植物か微生物のどちらかが存在する。
- フィールドの植物・微生物ゾーンのマスに配置される。
- 対応フィギュアは存在しない。
○ フィギュアカード
- さまざまな生物たち。動物フィギュアの写真カードとなっている。
- それぞれゾーンカラーを持ち、フィールドの対応するマスに配置される。
- 被捕食チャートと捕食チャートを持ち、それぞれ食物連鎖の組み合わせを示す複数の色が記載されている。
- 生物としての種類を表す分類マークが一定数記載され、その数がフィギュアの移動力として使用される。
- 通常は弱点などを表す天災マークが記載され、さまざまな場面で使用される。
- 通常はゼツメツチャートを持ち、対応するフィギュアを使用することで相手のカードを“ゼツメツ”させることができる。
- 一部のカードはさまざまな種類の“天然記念物”の記載を持ち、勝利条件に用いられる。
● 瞬間的に使用するカード
○ 特殊効果カード
- ゲーム中におきるさまざまな出来事。効果はさまざま。
- それぞれ指定されたタイミングで効果を発動する。
場の構成
植 | 植 | 植 | ST | 植 | 植 | 植 |
相手の植物・微生物ゾーン |
草 | 草 | 草 | 草 | 草 | 草 | 草 |
相手の草食・微生物食ゾーン |
雑 | 雑 | 雑 | 雑 | 雑 | 雑 | 雑 |
相手の虫食・雑食・魚食ゾーン |
肉 | 肉 | 肉 | 肉 | 肉 | 肉 | 肉 |
双方の肉食ゾーン |
雑 | 雑 | 雑 | 雑 | 雑 | 雑 | 雑 |
自分の虫食・雑食・魚食ゾーン |
草 | 草 | 草 | 草 | 草 | 草 | 草 |
自軍の草食・微生物食ゾーン |
植 | 植 | 植 | ST | 植 | 植 | 植 |
自軍の植物・微生物ゾーン |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場は 7 * 7 の 49マスで構成された共用のフィールドを中心として存在する(上図はフィールドの構成図)。
ただしフィールドの共用の度合いはカードとフィギュアで異なってる。
- フィールドでそれぞれの一番手前の中央マス(上図の ST部分)が、それぞれのスタート位置となる。
- フィールドは横の列単位のゾーンという区分で区別されている。
ゾーンはそれぞれ食物連鎖の項目に対応し、肉食ゾーンを中心として虫食&雑食&魚食・草食&微生物食・植物&微生物 の順で広がっている。
※各ゾーン名は、大地版では 肉食・虫食&雑食・草食・植物、水天版で 肉食・魚食・草食&微生物食・植物&微生物 となる。
- カードについてはフィールドの肉食ゾーンだけが共有され、他の部分は各プレイヤーの固有領域となる。
※ニュアンスとしては食物連鎖の山があるとして、それぞれ山の反対側から昇っていき、山頂部分だけを共用するといった扱いとなる。
- フィギュアについては最初はそれぞれのフィールド内に存在するも、肉食ゾーンを介してつながることで相手のフィールドに乗り込むことができる。
※要するにフィギュアは相手にとっての特定外来生物となる。
- フィールドに配置できないカードや使用後は捨て札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工
○ 発売開始: 2002年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
大地の動物シリーズ 孤高の覇者
| 2002/7
| 126
| スターター(42/1000)、ブースター(5/150)
|
大地の動物シリーズ 孤島の爪牙
| 2002/12
| 72
| ブースター(5/238)
|
水天の動物シリーズ 大海原の群雄
| 2003/4
| 130
| スターター(40/800)、ブースター(5/250)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆