ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ふたりはプリキュアCGC』のルール解説。
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ふたりはプリキュア カードゲームコレクション
Last Update 2005/12/8 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーは光の園の勇者? となり、伝説の戦士たちに指示を与えて各地で起こった問題を相手よりも先に解決する。
● 原作
TVアニメーション『ふたりはプリキュア』シリーズ。
● 世界設定
光と闇は対となって存在するもの。だがそのバランスは微妙なもので、均衡は常に危険にさらされていた。
闇の世界“ドツクゾーン”の主ジャアクキングは、配下のザケンナーたちを率いて光の世界である“光の園”への進攻を幾年月も画策しているのである。
そしてついに、光の主であるクイーンの力が衰えた隙を突いてジャアクキングの進撃は開始された。
対するクイーンは、最後の希望である伝説の戦士の力を借りるべく、伝令として勇者? を異世界“虹の園”へ送り込む。
そう、虹の園つまり人間界に住むという伝説の戦士“プリキュア”を探し、闇を打ち払うために。
● 本ゲームについて
低迷を続けた女児玩具の救世主として、颯爽と登場した少女向けアニメーション『ふたりはプリキュア』のTCGです。
本ゲームは発生した事件を解決していく、いわゆる探偵物タイプのゲームなのですが、
メインの探偵役がヒロインであるプリキュアに集約されている上に、タイトルどおりプリキュアは本ゲームでも2人一緒に行動するので、
注意深くプレイする必要があります。
同じカードゲームコレクションの『おジャ魔女どれみ』とよく似たシステムに見えますが、
細部はまるで別物なので、どれみCGCのプレイヤーはルールを混同しないよう特に気をつけてください。
基本構成
勝利条件
- 100点以上のごほうびポイント(勝利ポイント)を獲得する。
- 相手の時計デッキが尽きる(引くべきときに引けない)。
事前準備
● 時計デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 36枚ちょうど。
- 構築条件:
キャラクター・イベントカードで構成されていること。
同一番号カードはデッキに 3枚まで。
● 日記デッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 10枚ちょうど。
- 構築条件:
シナリオカードで構成されていること。
同一番号カードはデッキに 2枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 各種表示用マーカー: 日数表示用マーカーなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント (ごほうびポイント): 0ポイント。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限は特に無し(ただし補充する際の上限は 5枚)。
- マリガン: 類似概念のみ存在(後攻のみ任意で手札から 2枚までのカードを時間置き場に配置する)。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻の1手番目の“朝ごはんステップ”をとばす)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 起きている状態。
- カード横: 寝ている状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し(ただしシステム上、手札の貯め込みは不利益につながる)。
- ライブラリアウト
時計デッキ: 有り(勝利条件に関係)。
日記デッキ: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し(起きている状態で配置)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し(常にカードの形で存在)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 考慮不要(ダメージ概念無し)。
- ユニーク処理: キャラクターカード(変身前と変身後のキャラ同士は別キャラ扱い)、自軍ユニーク、後出し生存。
- 戦闘は存在しないが、イベント解決に際しての争奪は起こりうる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ2種類のデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分の時計デッキより手札としてカードを 5枚引く。
- 後攻は必要に応じて手札から2枚までのカードを時間置き場に配置する。
全体の基本進行
互いに1日と呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
1日(自分の手番)の進行
○ おはようステップ
- 自分の場のカードをすべて起きている状態にする。
- それぞれ日記デッキからカードを 1枚引き、場に配置する(それぞれ場に3枚まで)。
新たに配置したイベントカードには、記載日数分の日数表示用マーカーを載せること。
○ 朝ごはんステップ
- 手札が 5枚になるように、時計デッキからカードを補充する。
※すでに手札が 5枚以上ある場合は、時計デッキからカードを 1枚だけ引き、それを裏向きのまま時間置き場に配置する(この1枚も勝利条件の判定要素となる)。
○ 平日/休日ステップ
“平日ステップ”と“休日ステップ”のいずれか一方を行う。
ステップ実行時に、必ず相手にどちらのステップを選択したかを伝えること。
※解決が継続中のシナリオは、平日ステップで再指定しないかぎりはそのまま放置される(シナリオには達成期限があることに注意)。
○ 平日ステップ
以下の手順で場のシナリオカードに場のキャラクターを送り込み、シナリオの解決を試みる。
1.移動の宣言
- 相手に移動を行うことを宣言する。
- 相手は任意で妨害(場のキャラクターカードの能力や“邪”アイコンのついたカードの使用)を行う。
- 妨害処理後、移動ができなければ平日ステップはここで終了する(9: 平日ステップの終了へ進む)。
そうでなければ次の処理(2.移動)へ進む。
2.移動
- 今回の解決対象となるシナリオカードを選択する。
- 場の起きている状態の任意のキャラクターを対象のシナリオカードへ移動させる(何体でも可能)。
- 次の処理(3.支援)へ進む。
3.支援
- 任意で支援(場のキャラクターカードの能力や“邪”アイコンのついたカードを使用)を行う。
- 相手が任意で妨害を行う。
- それぞれの行動終了後、場の状態により以下の処理のいずれかへ進む。
- 対象のシナリオ記載条件を満たしている: 5.シナリオ解決時の処理へ進む。
- 対象のシナリオカードが場に存在しない: 7.シナリオ解決失敗時の処理へ進む。
- 対象のカードに自分のキャラクターが存在せず、記載条件を満たしていない: 平日ステップはここで終了する(9.平日ステップの終了へ進む)。
- それ以外: 4.解決チェックへ進む。
4.解決チェック
- 対象のシナリオカードに移動した自分のキャラクターのプリキュアパワーの合計値を算出する。
- 対象のシナリオカードの邪悪な力と、プリキュアパワーの合計値を比較する。
- 対象のシナリオカードの移動した自分のキャラクターに解決要員(《美墨なぎさ》&《雪白ほのか》のペアか、
《キュアブラック》&《キュアホワイト》のペアのいずれか)がいるどうか判定する。
- 比較結果と場の状況により、シナリオの解決判定がなされて以下の処理のいずれかへ進む。
- 解決要員が揃っており、かつプリキュアパワーが邪悪な力以上: シナリオ解決。5.シナリオ解決時の処理へ進む。
- 解決要員が揃っているが、プリキュアパワーが邪悪な力未満:
解決処理は継続(次の手番以降に持ち越し)。今回の平日ステップはここで終了する(9.平日ステップの終了へ進む)。
- 解決要員が揃っていない: シナリオ解決失敗。7.シナリオ解決失敗時の処理へ進む。
5.シナリオ解決時の処理
- 対象のシナリオカードのシナリオ解決時に発動する効果を発動する。
- シナリオ解決時に発動するキャラクターの効果を発動する。
- 次の処理(6.ごぼうびポイントの獲得)へ進む。
6.ごぼうびポイントの獲得
- 対象のシナリオカードを思い出に移動する。
- 対象のシナリオカードに記載されたごほうびポイントを獲得する。
- 対象のシナリオカードに移動していたキャラクターカードは、すべて捨て札となる。
- 平日ステップはここで終了する(9.平日ステップの終了へ進む)。
7.シナリオ解決失敗時の処理
- 対象のシナリオカードのシナリオ解決失敗時に発動する効果を発動する(カードが存在しない場合は発動しない)。
- シナリオ解決失敗時に発動するキャラクターの効果を発動する。
- 次の処理(8.失敗したシナリオの破棄)へ進む。
8.失敗したシナリオの破棄
- 対象のシナリオカードを、裏向きに日記デッキの一番下へ送り込む。
- 対象のシナリオカードに移動していたキャラクターカードは、すべて寝ている状態となりそれぞれの場(キャラクターカード置き場)へ送られる。
- 次の処理(9.平日ステップの終了)へ進む。
9.平日ステップの終了
○ 休日ステップ
ゲーム内でのさまざまな行動を任意で行う。行動できるのは以下のとおり。
- 手札のキャラクターカードを場に配置する。
- 手札のイベントカードを使用する。
- 場のキャラクターの変身を行う。
- 場のキャラクターカードの能力を使用する。
○ 晩ごはんステップ
- 手札から任意枚数のカードを、時間置き場に裏向きに配置する。
○ おやすみステップ
- 自分のシナリオカード上の日数表示用マーカーを 1だけ減らす。
※マーカーが0になった場合、そのシナリオカードは達成失敗となり、日記デッキの一番下へ送られる。
※シナリオカード上に乗っていたキャラクターカードは、すべて寝ている状態となり自分の場(キャラクターカード置き場)へ送られる。
- 継続時間が1手番分のみの効果がすべて終了する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 時間(コスト)について
- カードを使用したり特殊な行動を行う場合には、コストとして“時間”を支払う必要がある。
- 時間として使用するためのカードは、時間置き場に蓄積される。
- 時間置き場にあるカード 1枚を時計デッキの一番下に戻すことで、1コストが支払われる。
- 時間置き場においては、カードは常に裏向きに配置される。
- 時間置き場におけるカード移動は、常に 1枚ずつ処理していくこと。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード (配置コスト必要)
- ベローネ学園近辺の人々や、光の園とドツクゾーンの住人たち。
- さまざまな事件の解決を行ったり、解決の手助けを行ったりする。
- プリキュアパワーの値を持ち、シナリオの解決に奔走する。
- シナリオを解決した場合のみ捨て札となる。それ以外では意図的に破壊しない限りは捨て札とならない。
- 場に何体でも配置できるが、自分の場に同名キャラクターを複数配置することはできない。
※ 変身カード (追加分の配置コスト必要)
- 伝説の戦士やそれに準ずる存在が、その力を発揮した状態。
- キャラクターの能力が増大し、シナリオ解決に絶大な力を発揮する。
- 休日ステップの“変身”という 1行動として、場の変身前のキャラクターカードに手札の変身後のキャラクターカードを重ねることで場に登場できる。
- 変身後のキャラクターは、“変身”でしか場に配置できない。
- 変身前と変身後のキャラクターの対応は以下の通り。
- 《美墨なぎさ》(変身前) → 《キュアブラック》(変身後)
- 《雪白ほのか》 → 《キュアホワイト》
- 《九条ひかり》 → 《シャイニールミナス》
- 変身したキャラクターは重ねたカード 2枚 1組で 1体のキャラクター扱いとなる。
- 変身することで、プリキュアパワーは変身前と変身後のキャラクターの数値の合計値となる。
- 変身することで、変身前のキャラクターの記載能力などは、プリキュアパワー以外はすべて失われる。
- 変身前と変身後のキャラクターは別人扱いとする。
※つまり《美墨なぎさ》を《キュアブラック》に変身させた後に、別の《美墨なぎさ》を新たに場に出すことができる。
- プリキュア(《キュアブラック》と《キュアホワイト》)は、常にペアでなければ場に存在できない。
変身は2体同時でなければ行えず(コスト支払いも当然2体同時)、一方の変身が解除されるともう一方の変身も無条件で解除される(捨て札となる)。
○ シナリオカード (配置コスト不要)
- 物語で発生するさまざまな事件。
- 指定期間内に解決することで、記載された分のごほうびポイントを獲得する。
- キャラクターたちを自分の場からこのカードに移動させて条件を達成することで、このカードが解決され思い出に送られる。
- カードの解決は以下のいずれかの方法で行われる。
- このカードに書かれた記載解決条件を満たす。
- このカードに場のキャラクターを送り込み、そのキャラクターたちのプリキュアパワーの合計値がこのカードの邪悪な力の値を上回る。
※送り込むキャラクターには、《美墨なぎさ》&《雪白ほのか》のペアか、《キュアブラック》&《キュアホワイト》のペアのいずれかが必ず含まれること。
- 場に配置された時点で、記載された日数の値分の日数表示用マーカーが載せられる。
- 載せられた日数表示用マーカーは自分の手番ごとに 1ずつ減少する。
- 載せられた日数マーカーが 0になった時点で、解決失敗となりカードがデッキに戻される。
- 各シナリオカードはそれぞれ独立して存在し個別に解決される。複数のシナリオを 1枚のカードの効果で同時解決することはできない。
● 永続/瞬間的に使用するカード
○ イベントカード (配置・使用コスト必要)
- 事件の解決に際して発生するさまざまな出来事や捜索アイテム・必殺技など。
- “イベント/お世話/アイテム”といったサブタイプが存在し、そのうち“アイテム”のみ場に永続し、それ以外は瞬間使用となる。
- “邪”アイコンが付いているカードのみ、相手の手番にも使用することができる。
- 原則として自分の“休日ステップ”に使用する。ただし“邪”アイコンが付いているカードは、相手への妨害及び妨害に対する対抗措置として“平日ステップ”に使用することができる。
- キャラクターの顔アイコン(基本的にプリキュア)が付いているカードは、対象キャラクターが自分の場に存在している時のみ使用できる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場の中には擬似空間としてシナリオカード(各シナリオカードは個別に存在)が存在している。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札という空間に集められる。
- 解決したシナリオカードは思い出という空間に集められる。
- 思い出と捨て札は似ているが、それぞれ明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工(現: エンスカイ)
○ 発売開始: 2005年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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はじめてセット
| 2005/4
| 21
| 構築済みスターター(46/1050) ※プリティレアカードのみランダム封入
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あつめてパック
| 2005/4
| 77
| ブースター(6/158)
|
おためしセット
| 2005/8
|
| 構築済みスターター(46/1100)
|
あつめてパック2
| 2005/8
| 71
| ブースター(6/158)
|
あつめてパック3
| 2005/11
| 71
| ブースター(6/158)
|
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