ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『おジャ魔女どれみCGC』のルール解説。
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おジャ魔女どれみ カードゲームコレクション
Last Update 2005/5/23 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるポイント獲得戦。プレイヤーはおジャ魔女のリーダー? となり、身近に起こった問題を相手よりも先に解決する。
● 原作
TVアニメーション『おジャ魔女どれみ』シリーズ。
● 世界設定
人間社会に紛れて生活している魔女。彼女たちはその正体を常に隠していた。
なぜならば、人間に魔女であることを見抜かれると、魔女は魔女ガエルになってしまうのだ。
もし魔女ガエルになってしまった場合、元に戻るには見破った人物を魔女見習い“おジャ魔女”として弟子入りさせ、進級試験をクリアし無事魔女にさせる必要がある。
しかも、おジャ魔女自身もまた、人間に正体を悟られぬようにしなければならないのである。
今日も立派な魔女を目指して、おジャ魔女たちは魔法の訓練にはげむのであった。
● 本ゲームについて
少女向けアニメーションとして人気を博した『おジャ魔女どれみ』のTCGです。
少女向け作品を原作とするTCGの中では突出した成功を誇っています。
基本構成
勝利条件
- 100点以上のごほうびポイント(勝利ポイント)を獲得する。
- 相手の時計デッキが尽きる(その瞬間)。
事前準備
● 時計デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど(初級ルールでは40枚ちょうど)。
- 構築条件:
キャラクター・アイテム・MAHOカードで構成されていること。
同一番号カードはデッキに 3枚まで(プロモーションカード等は 1枚のみ)。
● 日記デッキ (1人分の補助デッキ)
- デッキ枚数: 20枚ちょうど(初級ルールでは15枚ちょうど)。
- 構築条件:
ハプニング・オープニング・エンディングカードで構成されていること。
同一番号カードはデッキに 2枚まで(初級ルールでは 3枚まで)。
初級ルールでは、原則としてオープニング・エンディングカードを投入しないこと。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード (サイドカード): 10枚(あるいは 0枚のどちらか)。
○ マジョガエル表示用マーカー&マジョガエルカード: 適当数。
○ 各種表示用マーカー: 日数表示用マーカーなどを適当数。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- 勝利ポイント(ごほうびポイント): 0ポイント。以後蓄積する。
- 開始手札: 5枚。上限も 5枚(自手番内に調整有り)。
- マリガン: 任意回数だけ。交換する前のカードはゲームから除外すること。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻が1手番目に配置する“時間”が、5枚では無く 3枚)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 起きている状態
- カード横: 寝ている状態
- カード裏: “ナイショ”の能力使用時
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト
時計デッキ: 有り(勝利条件に関係)。
日記デッキ: 無し(失敗したハプニングカード置き場のカードをシャッフルして再使用)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
※コストは2種類存在するが、蓄積コストである“時間”は常にカードの形で存在する。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 考慮不要(ダメージ概念無し)。
- ユニーク処理: オープニング・エンディングカード、自分の思い出内でユニーク、先出し生存。
- 戦闘は存在しないが、ハプニング解決に対しての争奪戦が別途存在する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ 2種類のデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分の時計デッキより手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いに1日と呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
1日(自分の手番)の進行
○ おはようステップ
- 自分のオープニングカードの条件達成の判定を行う。
- 自分の場のカードをすべて起きている状態にする。
- 日記デッキからカードを 1枚引き、ハプニングカード置き場に配置する。
配置したハプニング・オープニング・エンディングカードに、記載日数分の日数表示用マーカーを載せること。
○ 朝ごはんステップ
- 時計デッキからカードを5枚引き、裏向きのまま順番どおりに時間置き場に配置する。
○ メインステップ
ゲーム内での基本的な行動を任意で行う。
時間置き場に配置されているカードを 1枚消費(時計デッキに戻す)することで、以下の行動を行うことができる。
※時間置き場にカードが存在しない場合は、メインステップを終了させることしかできない。
- 手札のキャラクターカード 1枚を場に配置する。
- 手札のアイテムカード 1枚を場に配置する。
- 手札のMAHOカード 1枚を使用する。
- 場のキャラクターカード 1枚の能力を使用する。
- 場のアイテムカード 1枚の能力を使用する。
- 場のキャラクターカード 1枚をMAHO堂から自宅へ移動する。
- 場のキャラクターカード 1枚を自宅からMAHO堂へ移動する(カードは寝ている状態となる)。
- ハプニングの解決(後述、場のキャラクターカード 1枚をMAHO堂からハプニングカードへ移動する)。
- ハプニングの解決における妨害行動(後述、対戦相手側の行動)。
各ハプニングの解決の処理
▽ 解決宣言
- ハプニングの解決を行うことを宣言する。
- 時間置き場に配置されているカードを 1枚消費する(できない場合は宣言が無効となる)。
- MAHO堂にある起きている状態の任意のキャラクターカード 1枚を、ハプニングカード置き場にある未解決の任意のハプニングカード 1枚へ移動する。
▽ 妨害宣言
- 解決宣言の対象となったハプニングカードに今回移動してきたキャラクターカードしか存在しない場合、相手側は任意にハプニングの妨害を行うことができる。
- 相手側はハプニングの妨害を行うことを宣言する。
- 相手側は時間置き場に配置されているカードを 1枚消費する(できない場合は宣言が無効となる)。
- 相手側はMAHO堂にある起きている状態の任意のキャラクターカード 1枚を、対象のハプニングカードへ移動する。
▽ 失敗判定
- 対象のハプニングカードの達成失敗の条件を判定する。
失敗となった場合、ハプニングカードは“失敗したハプニングカード置き場”へ送られる
ハプニングカード上に乗っていたキャラクターカードはすべてそれぞれの自宅へ送られる。
▽ 解決判定
- 対象のハプニングカードの解決達成の条件を判定する。
- いずれか一方のプレイヤーのみが解決条件を達成した場合はハプニングカードを解決したことになり、達成したプレイヤーはカード記載のごほうびポイントを獲得する。
ハプニングカードは持ち主の思い出へ送られ、ハプニングカード上に乗っていたキャラクターカードはすべてそれぞれの自宅へ送られる。
- 双方のプレイヤーが同時に解決条件を達成した場合、以下の処理を行う。
それぞれ対象のハプニングカードに存在するキャラクターカードの元気ポイントを比較する。
比較した元気ポイントの大小で、以下の処理を行う。
- ポイントが大きい: ハプニング解決。カード記載のごほうびポイントを獲得し、ハプニングカードは思い出へ送られる。
- ポイントが小さい: 相手に先を越される。ハプニングカードは相手の獲得となる。
- ポイントが同じ: 双方とも解決できず。ハプニングカードはそのまま。
対象となったキャラクターカードは、すべてそれぞれの自宅へ送られる。
- いずれのプレイヤーも解決条件を達成できなかったときは、そのまま今回のハプニング解決を終了する。
○ 晩ごはんステップ
- 時間置き場に配置されているカードを、上から任意枚数だけ引き手札に加える。
○ おやすみステップ
- 自分のエンディングカードの条件達成の判定を行う。
- 自分のハプニング・オープニング・エンディングカード上の日数表示用マーカーを1だけ減らす。
※マーカーが 0になった場合、そのハプニングカードは達成失敗となり“失敗したハプニングカード置き場”に送られる。
※ハプニングカード上に乗っていたキャラクターカードはすべて自宅へ送られる。
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- カードを使用する場合は、キャラクターから発生する“コスト”を支払う必要がある。
- 1コストは、MAHO堂に存在する起きている状態のキャラクターを 1枚寝かせることで支払われる。
● 時間について
- カード使用の“コスト”とは別に、行動に関しての消費概念としての“時間”が存在する。
- 時間として使用するためのカードは、時間置き場に配置される。
- 時間置き場にあるカード 1枚を時計デッキの一番上に戻すことで、1回の行動が行われる。
- 時間置き場においては、カードは常に裏向きに配置される。
- 時間置き場におけるカード移動は、常に 1枚ずつ処理していくこと。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ キャラクターカード (配置コスト必要)
- 美空町の住人たち。
- さまざまな事件の解決を行ったり、カード使用のためのコストを発生させたりする。
- 解決ポイント/元気ポイントの値を持ち、ハプニングの解決と相手のハプニング解決の妨害に奔走する。。
- 解決ポイントはハプニングカードの条件達成の際に使用する。
- 元気ポイントはハプニングカードを相手と同時に条件を達成した場合の獲得競争の際に使用する。
- ハプニングカードへ移動したカードが戻ってくる時は、原則としてすべて自宅への移動となる。。
- MAHO堂にいる間は自在に能力を発揮できるが、自宅にいる間は一切の能力が使用できない。
- MAHO堂には最大 6体まで配置でき、それ以上に配置する場合はすべて自宅に配置される。
※ マジョガエルカード
- 新規で“マジョガエル”を出す際のトークン的カード。場ではキャラクターカードとして扱う。
- 通常の“マジョガエル”の表示の際には、本カードではなく表示マーカーなどを使用すること。
- イラストがマジョガエルのキャラクター(《マジョリカ》など)は単に絵がマジョガエルというだけで、
ゲーム内では(“マジョガエル”の状態にならない限りは)通常のキャラクターカードとして扱う。
- “マジョガエル”はキャラクターとして扱うが、キャラクター配置の制限には含まれず、アイテムカードを付けることもできない。
※ ナイショ
- 一部のキャラクターは特殊能力“ナイショ”を持ち、本来の能力を隠した一般キャラクターとして振舞うことができる。
- 特定の記載条件を満たす場合に“ナイショ”の状態から通常状態に変化し、結果的により少ないコストでカードを使用することができる。
- この能力の発動条件は、それぞれのカードで異なる。
- この能力を持つキャラクターは、持配置時に通常状態か裏向きの状態のいずれかを任意に選択できる。
- “ナイショ”の状態の時は、一律コスト 3、解決ポイント 20、元気ポイント 20、その他キャラクターとする。ただしアイテムカードを付けることはできない。
※ おまけカード
- 白紙状態のキャラクターカード。実際のゲームには使用しない。
○ アイテムカード (配置コスト必要)
- お店(MAHO堂)を手伝ったり魔法の力を補助するための、さまざまな道具たち。
- 原則として自分のMAHO堂に存在するキャラクターにのみ付けることができる。
- 服装関係のアイテムを除いては、MAHO堂にいる間だけ効果を発揮する。
- カードに使用対象として記載されたキャラクターに対してしか使用できない。
○ ハプニングカード (配置コスト不要)
- 物語で発生するさまざまな事件。
- 指定期間内に解決することで、記載された分のごほうびポイントを獲得する。
- キャラクターたちをMAHO堂からこのカードに移動させて条件を達成することで、このカードが解決され思い出に送られる。
- カードの解決は、記載された課題の数値以上の解決ポイントを持った指定キャラクターを、このカードに揃えることで達成される。
- 場に配置された時点で、記載された日数の値分の日数表示用マーカーが載せられる。
- 載せられた日数表示用マーカーは自分の手番ごとに 1ずつ減少する。
- 載せられた日数マーカーが0になった時点で、解決失敗となりカードが破棄される。
○ オープニング(OP)カード (配置コスト不要)
- ハプニングの一種。物語の冒頭部に発生する事件。
- 指定期間内に解決することで、10点のごほうびポイントと記載された効果を獲得する。
- このカードは指定条件の達成により解決され、キャラクターで解決することはできない。
- 自分のおはようステップにおいて条件が達成されている場合に、自動的に解決される。
- 同一カードが複数解決された場合、ごほうびポイントと効果を獲得できるのはいずれか 1枚のみ。
- 日数の判定や解決・解決失敗後の送り先については、ハプニングカードに準ずる。
○ エンディング(ED)カード (配置コスト不要)
- ハプニングの一種。物語の終盤部に発生する事件。
- 指定期間内に解決することで、10点のごほうびポイントと記載された効果を獲得する。
- このカードは指定条件の達成により解決され、キャラクターで解決することはできない。
- 自分のおやすみステップにおいて条件が達成されている場合に、自動的に解決される。
- 同一カードが複数解決された場合、ごほうびポイントと効果を獲得できるのはいずれか1枚のみ。
- 日数の判定や解決・解決失敗後の送り先については、ハプニングカードに準ずる。
● 瞬間的に使用するカード
○ MAHOカード (使用コスト必要)
- おジャ魔女たちが使用する魔法など。
- カードに使用対象として記載され、なおかつ服装が“見習い服”であるキャラクターが、MAHO堂に存在するときのみ使用できる。
- 最長でも手番の終了時には、すべての効果が終了する。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- 場はMAHO堂、自宅、ハプニングカード置き場に大別される。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨て札置き場という空間に集められる。
- 解決したハプニング・オープニング・エンディングカードは思い出という空間に集められる。
- 解決に失敗したハプニング・オープニング・エンディングカードは、“失敗したハプニングカード置き場”という擬似空間に集められる。
- 思い出と捨て札置き場、失敗したハプニングカード置き場は似ているが、それぞれ明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工
○ 発売開始: 2002年7月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
基本セット
| 2002/7
| 228
| スターター(55/1000)、ブースター(10/300)
|
あつめてパック#
| 2002/11
| 161
| ブースター(10/300)
|
も~っと! あつめてパック
| 2003/3
| 147
| ブースター(10/300)
|
遊ぼうよ! セット あつめてパック ドッカ~ン!
| 2003/8
| 306
| スターター(53/1000)、ブースター(9/300)
|
あつめてパックあどべんちゃ~
| 2004/12
| 170
| ブースター(9/315)
|
あつめてパックナイショ
| 2005/5
| 111
| ブースター(10/315)
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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