ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『アニムンサクシスTCG』のルール解説。
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アニムンサクシス トレーディングカードゲーム
Last Update 2001/2/19 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは機導士(シーリオン)と呼ばれる一種の魔法使いになって、巨大なロボット騎士たちを率いて相手プレイヤーとその軍団を撃破する。
● 原作
オリジナル作品。
● 世界設定
砂漠に囲まれた惑星深紅(シーク)。この世界には機導法(シリウス)と呼ばれる魔力が満ちあふれていた。
この魔力を制御する術を身につけた者たる機導士(シーリオン)は、この世界での 6大勢力から傭兵部隊の部隊長に任命された。
さて君の元で働く兵士たちは、機導法で稼働するロボット鋼機兵(アーディオン)と、機導法を体内に宿し機械並、いやそれ以上の戦闘力を発揮する勇者(ブレイバー)の、いずれ劣らぬ強者ばかり。
行く手をはばむ敵軍勢の群れを前に、はたしてこの砂漠の勝敗の行方はいかに?
● 本ゲームについて
80年代のTRPGで大流行した、ファンタジー風ロボットの世界をそのまま持ち込んだかのような作品です。
本ゲームでは部下となるロボットや兵士たちの進軍経路がきっちり決まっている上、ルール上で“ブラフ(偽のカードの使用法)”の使用が正式に許可されているので、
プレイする際には細かい戦術眼が必要とされます。
基本構成
勝利条件
- 相手のHPを0にする。
- 相手のデッキが尽きる(その瞬間)。
※“相手のマリガンが 3回続いた場合”という勝利条件は廃止された。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 60枚ちょうど。
- 構築条件:
同一名称カードはデッキに 4枚まで(鋼機兵・超絶化・勇者カードは“字(あざな)”部分でカード名称を判断すること)。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 10。上限も同じらしい。
- 開始手札: 先攻 6枚・後攻 7枚。上限は特になし。
- マリガン: 手札に鋼機兵カードが無い時、本人のみ最大 3回まで。
- ファーストドロー制限: 無し(あらかじめ初期手札枚数に差がつけてあるため考慮不要)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: リアクト状態。
- カード横: アクト状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(フェイズ終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(ターン終了時に全回復)。
- ユニーク処理: 鋼機兵(特別機)・超絶化・勇者自軍でユニーク、先出し生存。
- ユニットの攻撃は常に相手プレイヤーを対象とし、ブロッカーは防御側が任意に選択する。
- ユニット同士の戦闘は、 1 対 1で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札を引く。引く枚数は先攻 6枚・後攻 7枚となる。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ プリペアーフェイズ
- 自陣に存在するカードを任意に破棄することができる(鋼機兵とその付属カード群は、セットでしか破棄できない)。
○ リアクトフェイズ
○ メインフェイズ
以下の基本行動を任意で実行する。
- 自陣のカードの特殊能力を使用する。
- 機導法カードを使用する。
- 以下のアタックを実行する(1ターンに 1回まで)。
アタックの処理
▽ アタック宣言
▽ アタッカーの決定
- アタッカーとして、リアクト状態の自陣ユニットの中から進行するユニットと使用する進行ルートを決定する。
※各進行ルートごとに、1体のユニットによるアタックを行える。
▽ブロッカーの決定
- 相手側が、防御に使用するユニットを決定する。
※1体のユニットに対して、1体のユニットでしか防御できない。
▽ スキル・機導法・追加兵装・策動の使用
- 任意にスキル・機導法・追加兵装・策動の効果を使用する。
- この時点でアクト状態になったアタッカー・ブロッカーは、相手にダメージを与えることができない。
▽ 触れた判定
▽ ダメージ判定
- それぞれの進行ルートでの戦闘におけるダメージ処理を判定する(魔力攻撃の場合もある)。
- ブロッカーがいないアタッカーによるダメージは、直接プレイヤーへのダメージになる。
- 相対したユニット同士のダメージは、(先制攻撃のような特殊能力がない限り)霊格値の高い順に解決する。
- ユニットが破壊された場合、そのユニットの支配プレイヤーに対して、ユニットの霊格値の絶対値分の“反動ダメージ”が与えられる。
※この際、複数のカードで構成されるユニットは、霊格値の合計ではなく、カード単位の絶対値で反動ダメージの判定を行う。
▽ アタック宣言終了
- 生き残ったアタッカーが、すべてアクト状態となる(ブロッカーはそのまま)。
○ セットフェイズ
- 鋼機兵(6体まで)・勇者・追加兵装・策動などのカードを任意に場に配置する。
- 鋼機兵への勇者の搭乗を任意に実行する。
○ ドローエンドフェイズ
- デッキから手札を引くか引かないか任意に選択する。引く場合 は7枚になるまで引くこと。
- 場のユニットのダメージが、すべて回復する。
1ゲーム終了時の処理
特になし。
ルール細則
基本ルール細則
● コストと配置条件
- 策動以外のカードの使用には、指定された分のコストを支払う必要がある。
- 手札を1枚ゲージへ裏向きに送ることで、1コストが支払われる。設定的にはゲージへの魔力蓄積を意味する。
- またコストの支払いとは別に、自陣に指定された配置条件分だけの、製造国家を持つユニットが存在している必要がある。
- 配置条件は消費されるものではない。指定された分の製造国家を持つユニットが規定数存在しているだけで条件が満たされる。
- 機導法カードを使用する際には、コスト支払いに加えてゲージから狭間へのカード使用が必要となる。
● 魔力攻撃
- 通常の攻撃方法とは別に、魔力攻撃を持つユニットが存在する。
- 魔力攻撃は、相手の耐久力ではなく、霊格値に影響を与える。
- 魔力攻撃 1ダメージにつき、霊格値の正の値 1分が減少する。
しかし、霊格値が 0以下(またはもともとマイナス値)になった場合、以後の魔力ダメージは耐久力へ与えられる。
- 魔力攻撃は、こちらの魔力攻撃を防御用に使用することで相殺することができる。
- 1回の魔力攻撃につき 1回の相殺が可能で、こちらの魔力攻撃の値分だけ相手の魔力攻撃を軽減する。
- 魔力ダメージによる霊格値の変動は、反動ダメージには影響しない。
- 魔力ダメージによるダメージは、(生き残っていれば)ターン終了時に回復する。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 鋼機兵(アーディオン)カード (コスト必要)
- プレイヤーが指揮するロボット兵器。
- 攻撃力/耐久力、そして霊格値を持ち、耐久力以上のダメージを受けると破壊される。
- 場に最大 6体まで配置可能。
- 勇者が(元々のパイロットと入れ代わって)乗り込むことで能力が向上する。
- 鋼機兵はプレイヤーと霊的に繋がっているため、鋼機兵が倒されるとプレイヤーも反動ダメージを受ける。
- “特別機”と記載されている物は、自陣でユニークであり2枚以上場に配置できない。
- 鋼機兵・超絶化・勇者は総称して“ユニット”と呼ばれる。
○ 超絶化(オーバーロード)カード (コスト必要)
- 鋼機兵(特別機)が真の力を開放(暴走ともいう)した状態。
- このカードと同一名称(字では無い)を持つ、勇者が登場した鋼機兵(特別機)に重ねて使用する。
- 超絶化した時点で搭乗している勇者が破棄され、超絶化している間は勇者を付けることができない。
- 超絶化は、次の自ターンのセットフェイズ終了時まで効果が持続する。
- 原則的に鋼機兵と同じ扱いをうけるが、超絶化が終了した際は元の鋼機兵が場に残り反動ダメージも発生しない。
○ 勇者(ブレイバー)カード (コスト必要)
- プレイヤーの部隊に属する超兵士。鋼機兵と互角の戦闘力を発揮する。
- 鋼機兵に付ける(乗り込む)ことで、鋼機兵の能力を向上させることが可能。
- 攻撃力/耐久力、そして霊格値を持ち、耐久力以上のダメージを受けると破壊される。
- 勇者はプレイヤーと霊的に繋がっているため、鋼機兵が倒されるとプレイヤーも反動ダメージを受ける。
- (“デュアルシート”などの指定がない限り)鋼機兵は一人乗りなので、複数の勇者を付ける(乗りこむ)ことはできない。
○ 追加兵装(オプション)カード (コスト必要)
- 鋼機兵(一部の勇者)を強化する追加の武器など。
- 原則 1枚の鋼機兵に 1枚の追加兵装しか付けることができない(複数取りつけられる機体も存在)。
さらに追加兵装を取りつけたい場合は、従来の追加兵装を破棄して、機体に空きを作ってから追加すること。
○ 策動(マニューバ)カード (コスト不要)
- 進行ルートに配置する罠や、(カード化されていない)工兵部隊による作戦など。
- ルート 1つにつき任意で 1枚だけ裏向きに配置する。
- 相手側にユニットが1枚以上存在する時のみ配置可能。
- “ブラフ”として、策動以外のカードをあたかも策動カードであるかのように配置することが可能。
ただし、表になった時点でこのブラフカードは無効化される。
● 瞬間的に使用するカード
○ 機導法(シリウス)カード (コスト必要)
- プレイヤー自身が使用する呪文。
- 基本的にコストとは別に、ゲージからの(魔力)支払いが必要となる。
場の構成
- 永続カードは、場という空間に存在する。場は自陣と敵陣、進行ルートに区別される(上図は場の構成図)。
- 進行ルートは、3種類存在し、それぞれは独立して存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は狭間という空間に集められる。
- コストを支払った場合、コストはゲージという空間に集められる。
- 狭間とゲージはよく似ているが、両者は明確に区別される。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工(及び エンターブレイン)
○ 発売開始: 2000年9月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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聖暦0792 序章 黄昏への開門
| 2000/9
| 252
| スターター(60/1500)、ブースター(12/400)
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聖暦0795 第1章 幻星大戦
| 2001/2
| 189
| ブースター(12/400)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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