ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ミラクルブイマスター(Vマスター)』のルール解説。
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ミラクル ブイ マスター
Last Update 2002/9/3 文責:DOP
ゲーム概要
●ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはブイドールたちの元締めとなり相手のブイドールたちとの魔術勝負に打ち勝つ。
●原作
オリジナル。
●世界設定
堕神ヴァンダの封印が破られ、世の中の平和が乱されてしまった。神々との交信する能力を持つブイマスターは、
神の使いであるゴッドソルジャーを従えて、原因を探り平和を取り戻すべくバローム神殿に向かうのであった。
●本ゲームについて
シリーズが続き、ゲームバランスの維持が難しくなったMOZのリニューアル版です。
コンボなどに多少の違いはあるものの、ほぼ同一のシステムを使用しています。
ただしその微妙な違いのために、本ゲームとMOZとの対戦はできなくなっています。
基本構成
勝利条件
- 相手のプレイヤーライフ(マインドエナジー)を 0にする。
- 相手のメインデッキが尽きる。
※自分の番にゾーン(メインデッキ)が 0枚の場合に敗北となる。ただしこのゲームではドローが任意なので、状況が限定される。
事前準備
● メインデッキ (ゾーン: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 1枚まで(パラレルカードも同一と見なす)。
以下の個別カードについて、構築条件をみたすこと。
- 同一属性のゴッドソルジャーカード:最大 10枚まで。
- 同一基本パワーのゴッドソルジャーカード:最大 20枚まで。
- 基本パワーが 100の(竜)のゴッドソルジャー:最大 5枚まで。
- シューター・破滅の壁能力を持つゴッドソルジャー:各種合わせていずれか 3枚まで。
● ブイドールカード (1人分の補助カード)
- デッキ枚数: 3枚ちょうど。
- 構築条件:
同一カードはそれぞれ 1枚まで。
LOW, MID, HIGH の各レベルから、それぞれ 1枚ずつを入れること。
● その他準備
○ ゴッドカード: 任意で 1枚。使用しなくてもかまわない。
※本作ではゾーン、ブイドール、ゴッドカードをまとめて“デッキ”と呼ぶ。ただし本説明中ではゾーンのみをデッキとして説明する。
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (マインドエナジー): 50。増えることは無い。
- 開始手札: 7枚。手札枚数は徐々に減少していく(最大枚数は 7枚のまま)。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し(先攻は 1ターン目からカードを任意に引ける)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: 通常状態。
- カード横: 裏出しの状態。ゴッドソルジャーとヘルプカードに存在し、能力を一切発揮できない。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(蓄積コストの概念が存在しない)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し(デッキ構築の段階のみ)。
- 戦闘はゲーム全体がブイドール同士の 1 対 1の戦いなのだが、独自の様式に乗っ取って表現されている。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれ自分のブイドールを使用する順番に並べておく。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキより手札を 7枚引く。
全体の基本進行
それぞれのブイドールごとに以下の手順を繰り返し、すべてのブイドールで戦闘を行う。
これを繰り返して一方が勝利条件を満たした時、試合終了。
●○ 1ラウンドの開始準備 ○●
○ 今回使用するブイドールを場に出す
- それぞれ用意しておいたブイドールの中から、今回使用するブイドール 1体を場に出す。
- それぞれのブイドールに記載されたレベルを比較し、値が高い方が先攻となる。
●○ 1ラウンドの基本進行 ○●
○ ターン処理を行う
- 先攻より順に交互に、以下のターンの処理をそれぞれ 4ターンずつ行う。
その結果、それぞれの場のブイドールの上下左右にカードが配置されることになる。
※後攻の 3ターン目までは、どちらも任意に自分のターンの時に「降りる」ことができる。
※後攻の 4ターン目終了時に、それぞれの合計パワーを算出する。
▲▽ ターンの進行 ▽▲
▽ カードをドローする
- 任意でデッキからカードを 1枚引き、手札に加える。
※デッキ切れを避けるため、わざと引かなくてもよい。
※手札からカードが出せなくなっている時は、必ず引かなければならない。
▽ 手札からカードを出す
- 手札からカード 1枚を、場のブイドールの上下左右でまだカードが配置されていない場所に出す。
- カードがゴッドソルジャーの場合、ブイドールの左右か上のいずれかで召喚属性が合う場所に、ヘルプカードの場合はブイドールの下の専用位置のみにしか配置できない。
- 召喚属性が合わない等の理由で指定の場所にカードが出せない場合、または出したくない場合は、「裏出し」として任意のカード 1枚を裏向きで場に配置する。
裏出しの場合は属性に関係なく出すことができる。
▽ 自分のパワーを計算する
- 場のゴッドソルジャーのパワーを合計する。
- 修正が入る場合には、まず掛け算の修正をした後、足し算の修正と合計を行う。
- 裏出しした状態のカードは計算に含めない(後から表になった場合は計算する)。
▽ 任意で今回のゲームを「降りる」
- 後攻の 3ターン目までの自分のターンの時にのみ、任意で降りることができる。
- 双方とも 1ゲーム 1回しか降りられない。
- 降りるタイミングは自分のターンの間なら別にいつでもよいのだが、すでにカードをドローした場合には、必ず 1枚場に配置した後で降りること。
○ SP勝負を行う
- 双方が同時に任意で SPカードを 1枚ヘルプカードの下の欄に出す(公式戦の場合は合計パワーの低い順に SPカードの使用宣言を行う)。
※ここではターンでの処理とは異なり、ドローを行わない。
- 先攻から順に SPカードの効果を適用させる。
- 双方の SPカードが同一カードの場合は、双方のカードとも効果を発揮されない。
○ 今回のゲームの勝敗を決定する
- この段階でどちらかにコンボが成立していた場合、無条件により優先度の高いコンボが成立していたほうが勝者となる。
- コンボの優先度が同一であるか、そもそも双方ともコンボが成立していなければ、合計パワーが高いほうが勝者となる(同一パワーの場合は引き分け)。
- ここに来る前にどちらかが「降りて」いた場合、その時点で残った側が勝者となる。
○ ダメージを算出する
- 勝者は、現在自分と相手の双方の場にある「ブイドール以外のカードの枚数」を、今回のダメージとして、相手のマインドエナジーをダメージ値分減算する。
- 勝者がコンボが成立させている場合には、本来のダメージにコンボごとの修正値を掛け算した値を、今回のダメージとして使用する。
- 今回引き分けだった場合には、今回のダメージは別に記録しておき、次回のダメージにその値を引き継ぐ。
ただし次回にコンボが成立していた場合、次回分のコンボの計算後に引き継いだ今回分のダメージを加えること。
- どちらかのマインドエナジーが 0になったら、その時点で相手プレイヤーがゲームの勝者となり試合終了となる。
●○ 1ラウンド終了時の処理 ○●
- 今回使用したブイドールは脇に退けておき、次に使用するブイドールの準備をする。
- 手札は現状のままを維持し、場にあるブイドール以外のカードはすべて捨て札にする。
- どちらかがゲームに勝利しない限り、ブイドールをすべて使用するまで試合を続行する。
全体の終了時の処理
この時点でまだ試合の勝敗が決まっていない場合、デッキは現状(今までの戦いでカードが減ったまま)で、ブイドールのみ新たに任意の順番に並べ直して再び試合を続行する。
ルール細則
基本ルール細則
● コンボ一覧表
優先度 |
コンボ名称 |
修正値 |
成立条件 |
1 |
-100パワーコンボ |
* 6 |
ゴッドソルジャーが全て -100パワー |
2 |
100ドラゴンコンボ |
* 5 |
ゴッドソルジャーが全て100パワーの(竜) |
3 |
エレメンタルパワーコンボ |
* 5 |
ゴッドソルジャーの属性(ALL以外)とパワーが全て同一 |
4 |
ドラゴンコンボ |
* 4 |
ゴッドソルジャーのサブ属性が全て(竜) |
5 |
エレメンタルコンボ |
* 3 |
ゴッドソルジャーの属性(ALL以外)が全て同一 |
6 |
セクシーコンボ |
* 3 |
ゴッドソルジャーのサブ属性が全て(女) |
マッスルコンボ |
* 3 |
ゴッドソルジャーのサブ属性が全て(男) |
7 |
アニマルコンボ |
* 3 |
ゴッドソルジャーのサブ属性が(魚・獣・鳥・虫)の中の任意のいずれかで統一 |
8 |
パワーコンボ |
* 2 |
ゴッドソルジャーのパワーが全て同一 |
※MOZ とはコンボの強弱が、全く異なっているので注意すること。
● 属性
- ブイドールは自分の左右と上の部分に特定の属性を持ち、その属性に対応したゴッドソルジャーを呼び出すことができる。
ゴッドソルジャーは自分が所属する属性と補助的な性質を決定するサブ属性を持ち、ゲーム中のパワーの増減等に影響する。
- 属性には、火・水・大地・大気 など数種が存在し、またいずれの属性にも属さない無属性も別に存在する。
- サブ属性には 竜・獣・男・女 などがある(サブ属性が無い場合も有り)。
● パワー 0化
- 特定のカードの効果によって、ゴッドソルジャーのパワーが 0にされる場合がある。
- パワーが 0にされた時は対象のゴッドソルジャーは裏出ししたのと同じ扱いになり、カードを裏返す。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ブイドールカード (コスト不要)
- プレイヤーの分身、または部下。数種類のレベルが有る。
- 左右と上の部分に特定の属性を持ち、その隣に属性に対応したゴッドソルジャーを配置できる。
- ブイドールによっては、全属性召喚可能な場合がある。
○ ゴッドソルジャーカード (コスト不要)
- ブイドールが神々から借り受けて呼び出した戦士たち。
- それぞれ独自のパワーを持ち、ブイドールの武器となる。
- 属性の他、ゴッドソルジャーによってはサブ属性を持ちパワー増減やコンボに影響する。
○ サポートカード (コスト不要)
- ゲーム中でさまざまな効果を発揮する特殊カード。以下の種類が有る。
- ヘルプカード: 一般的な補助カード。ブイドールの下辺に配置することで効果を発揮する。
- SPカード: SP勝負で使用する補助カード、ヘルプカードの下側に配置する。
- ヘルプ& SPカード: ヘルプカードでも SPカードでもどちらでも任意に使用できるカード。
- リバースカード: すでに使用して捨て札になったゴッドソルジャーを再利用するカード。
ゴッドソルジャーの代用として場に置くことができる。
このカードを出した位置のブイドールの属性に対応した属性を持つゴッドソルジャーをホールの中から取り出しこのカードの上に乗せることで、もう一度ゴッドソルジャーを使用できる。
ホールに対象となるゴッドソルジャーがなければ効果を発揮しない。
○ ゴッドカード (コスト不要)
- ブイドールが仕えている神々。ゲーム中 1回のみその能力を発揮できる。
- ゲームに投入する場合、専用の配置場所に裏向きで配置しておく。
- SP勝負に入る前の自分の番であればいつでも使用でき、あらかじめ使用宣言したうえで表にすることで効果が発動する。
- 基本的には自分のブイドールの召喚属性が、そのラウンド中のみ全属性となる。
- MOZ には無い概念、というか MOZ の属性チェンジカードを発展させたもの。
場の構成
| ゴッドソルジャー | |
ゴッドソルジャー | ブイドール | ゴッドソルジャー |
| 補助 | |
- 各カードは、配置場所が厳密に設定された場という空間に存在する(上図はそれぞれの場の構成図)。
具体的にはブイドールを中心に、上左右にゴッドソルジャー、下に補助カードの十字型となる。
他にもそれらとは離れてゴッドカードが配置される。
- 各カードの使用後はホールという空間に、ブイドールの使用後は専用の空間に集められる。
商品情報
● メーカー: 天田印刷加工
○ 発売開始: 2002年3月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
堕神ヴァンダの反乱
| 2002/3
| 258
| 構築済みスターター(55/1200)、ブースター(10/300)
|
ヴォルヴァーラの三魔人
| 2002/7
| 106
| ブースター(10/300)
|
※パッケージからは、各スターターの内容(それぞれ10種程度)は判別できない。
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