ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『ディノワールドバトルカードゲーム』のルール解説。
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ディノワールド バトルカードゲーム
Last Update 2002/9/3 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
複数(2または4人)対戦による陣地獲得戦。プレイヤーは進化をつかさどる神? となり、自分のお気に入りの恐竜たちの生息場所を確保する。
● 原作
オリジナル作品(ただし、元になった非トレーディング版が別途存在する)。
● 世界設定
恐竜、それは一億年以上にわたって地球を支配した古代生物。地上だけでなく海中や空中をもその勢力範囲としていたのだ。
● 本ゲームについて
かつて福井県で行われた、恐竜博のパンフレットの巻末に付いていたおまけゲームが独立したTCGです。
なんでも当時パンフレットを複数購入したあとでカードだけ抜き取ってパンフを捨ててしまうという問題がおこったため(ありがちですなあ……)別途ゲーム化したのだとか。
恐竜というアイテムの都合上、瞬間的には人気がでにくいかもしれませんが、末永く遊ぶことが可能です。
しかし何といっても本ゲームの最大の特徴は、ルールに種類があり、それがランダム封入されていること。なぜならばこのルール、プレイマットとして活用するために複数あり、
スターターにはそのうち1枚が封入されることになるので、ルール自体にトレーディング要素があるのです。
基本構成
勝利条件
- (2人プレイの場合)相手の陣地をすべて占領する。
- 自分以外の全員が敗北する(一切行動できない手番が 3回続く)。
- プレイヤーが 1人になった(残りが敗北・脱落した)時点で、敗北していないプレイヤーの中でカード枚数(化石の山以外の場所にある全カード)が最も多い。
事前準備
● デッキ (カード山: 1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 10枚ちょうど
- 構築条件: 同一カードはデッキに 2枚まで
※カードが混じるため、それぞれ異なる柄のスリーブを使用することが望ましい。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 6面ダイス: 適当数。
○ マップシート (ルールシート): 各自任意の 1枚。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 直接相当するものは無いが、強いて言えば残りカード枚数。
- 開始手札: 0枚(手札自体無し)。引いたカードはすべてマップに配置される。
- マリガン: 無し。
- ファーストドロー制限: 無し。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: 特定の行動を起こした後の状態。
- カード裏: 初期配置・自分担当分マップ内での移動状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 直接的には無し(そのまま続行、ただし脱落条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 可能(2人または 4人対戦)。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- バトルはマップ上のマス単位で発生し、マス上の恐竜同士で行われる。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのマップシートを組み合わせてマップを作成する(この時点でプレイヤー配置が決定される)。
作成時はそれぞれの陣地が外側になる(ただし 4人対戦時はいずれか 1人とは陣地が接する)ように連結すること。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキよりカードを引く。引く数は 2人対戦で 4枚、4人対戦で 3枚。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分が引いたカードを、恐竜としてマップ上の自分の陣地上に裏向きに配置する。
- プレイ順番を決定する。
全体の基本進行
ターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターンの進行
最初のプレイヤーから順番に、各プレイヤーごとの手番を実行する。
※それぞれの手番終了時ごとにバトルの確認および解決処理が行われる。
それぞれの手番の進行
○ ダイスを振る
- 今回の行動ポイントとして 6面ダイスを 1個振る。
○ 恐竜を移動/配置する
ダイスの出目(行動ポイント)の値まで以下の行動を任意に行う(出目1つがカードの 1行動分に相当する)。
※同一手番に 1体の恐竜を集中的に動かしても、複数体を 1行動ずつ動かしてもよい。
※自分の手番に一切の行動(相手手番におけるバトルを含む)を 3手番連続で行えなかったプレイヤーは、ゲームに敗北する。
- マップ上の自分の恐竜を 1マス移動させる。
※通常は前後左右にのみ移動できる(一部斜め移動できる恐竜もいる)。
※自分のカードがあるマスへ進入できない(翼竜や群れ結成などは例外)。
※自分・相手含め他の恐竜があるマスを通過することはできない(翼竜などは例外)。
※自分の担当分マップ内を移動する分にはカードは裏向きのままでよい。相手担当分マップに進入する際(または戦闘などをした後)に表向きとなる。表向きとなったカードは以後裏向きに戻ることは無い。
※相手カードがあるマスに進入することで、手番終了時に攻撃側としてバトルを仕掛けることになる。
1体の恐竜に付き、バトルは1ターンに 1回のみ仕掛けられる。
※いずれかの相手陣地に単独で存在することで、その陣地を“占領”することになる。占領された陣地は、占領した恐竜ともども封印される(以後誰も干渉できない)。
- デッキからカードを 1枚引き、恐竜として自分の空き陣地に裏向きに配置する。
- 恐竜の特殊能力を使用する。
※カードは表向きとなる。
※特に記載の無い限りはダイス目を消費しない。
手番の終了ごとにバトルの確認および解決を行う。
バトルは複数プレイヤーの恐竜が同時に存在しているマス単位で発生し、対象のマスに存在する恐竜同士で行われる。
※バトルが発生したマスにいる恐竜はすべて表向きとなる。
※複数のバトルが発生した場合、解決順序は直前の手番プレイヤーが選択する。
バトル
▽ 防御側の撤退選択
- 防御側(前からそのマスにいた方のプレイヤー)の恐竜に撤退の能力がある場合、任意で撤退を行える。
- 撤退に成功した場合は、恐竜は自分の陣地の空いている場所へ移動し(バトルのマスと陣地間の距離は無視される)、
以後の処理を飛ばして、このマスでのバトルが終了する。
※撤退のための空き陣地がなければ撤退を選択できない。
※既に自分の陣地にいる場合でも、別の空き陣地に撤退することはできる。
- 撤退を選択しないか失敗した場合は、次の処理へ進む。
▽ 攻撃判定
- 攻撃側から順に、ダイスで今回の攻撃力を決定する。
※“味方に襲いかかる”など特殊な目が出た場合は、そちらの処理を優先する(このマスでのバトルが終了する場合もある)。
- それぞれ各種修正を加えた上で自分の防御力から相手の今回の攻撃力を引き、今回の戦闘結果値を算出する。
- それぞれの戦闘結果値を比較し、値が大きいほうが今回のバトルに勝利する。
※値が同じ場合や共にマイナスの値となった場合は、双方ともバトルに敗北する。
▽ バトル結果適用
- バトルに敗北した恐竜は破棄される(化石の山に裏向きに送られる)。
- 今回のバトルが終了する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
カード構成
○ ディノカード
- 広義の意味での恐竜。中生代に生息した爬虫類(とりあえず爬虫類以外は含まれない)。
- 攻撃力/防御力の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 攻撃力はダイス目に対応して複数存在し、出目に応じて変化する。なお防御力は固定値。
- 複数個のアイコンを持ち、移動や戦闘に影響を与える。
- 本ゲームにおいては、原理主義者であっても全爬虫類を恐竜とみなすこと。
○ メッセージカード
- 自然の大切さを説明した教育指導用カード。ゲームには一切使用しない。
場の構成
地 | 地 | 地 | 地 | 地 | 地 |
地 | 地 | 地 | 地 | 地 | 地 |
地 | 地 | 地 | 地 | 地 | 地 |
4 | 2, 4 | 2, 4 | 2, 4 | 2, 4 | 4 |
- 永続カードは、マップという空間に存在する。
- マップは各プレイヤーごとに1枚ずつ用意したマップシートを組み合わせて共用マップを作成する。
- 1枚のマップシートにつき 6 * 4 の24マスで構成されている(上図は 1人分のシート概略図)。
2人対戦の場合シートを連結し 6 * 8 の48マス、4人対戦の場合 12 * 8 に区分けされたマップ上でゲームを行うこととなる。
- 各マスはそれぞれ独自の地形を持ち、恐竜の移動や戦闘にさまざまな影響を与える。
- マップの端の部分に、それぞれの陣地となるマスが存在する(上図の“2”の部分が 2人対戦、“4”が 4人対戦時の自分の陣地。)。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は化石の山という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: アド・ジャパン (リミテッド版発売は マン・ネン)
○ 発売開始: 2001年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
スタンダード
| 2001/4
| 1020
| スターター(11/380)、ブースター(6/200)
|
リミテッド
| 2002/8
| 1020
| スターター(11/500)
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