ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『真・女神転生TCG』のルール解説。
|
真・女神転生 トレーディングカード
真・女神転生 トレーディングカードゲーム
Last Update 2023/5/27 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーは悪魔召喚士となり、仲間や悪魔召喚プログラムで呼び出した悪魔を率いて相手プレイヤーを打ち倒す。
● 原作
小説『デジタルデビルストーリーズ』(徳間書店)。
コンシューマーゲーム『女神転生』シリーズ。
● 世界設定
199X年、今まで平和に暮らしてきたあなたは、ふとしたことから悪魔召喚プログラムを手にいれた。
そして普段気付きもしなかった、日常の陰の領域に足を踏み入れる。悪魔召喚師、デビルサマナーとなって。
あ、もう2000年超えちゃったよ…あはは…
● 本ゲームについて
世界中で実際に信仰を集めている神々や悪魔と戦ってしまおうという破天荒なRPGである女神転生。
今では定番シリーズとして定着し、常に安定した人気を誇っています。いやぁ日本っておおらかでいいよね。
本ゲームはコンシューマー版の華麗なイラストをそのまま採用したトレーディングカードです。
ゲームシステム自体は非常にオーソドックスな作りです。まあ発売当初は、あくまでゲーム部分はおまけでしたしねえ。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 60枚ちょうど。
- 構築条件: 同一カードはデッキに 4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
○ 6面ダイス: ふつうのサイコロを任意数(各種判定で使用)。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ (HP): 200。上限も同じ。
- 開始手札: 7枚 上限も 7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 手札にパートナーカードが無い時に、任意で 6回まで。
戻してシャッフル後引き直すが、1回行うごとに初期手札枚数が 1枚ずつ減る。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻は 1ターン目にはカードを引かない)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: アンタップ(行動力有り)状態。
- カード横: タップ(行動力無し)状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 有り。但しマグネタイトの放出は可能。
- 手番を跨ぐコスト蓄積: 無し(ターン終了時に消滅)。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- 仲魔・パートナーの攻撃は、常に相手プレイヤーを対象とし、ブロックの指定は防御側が任意に選択する。
- 攻撃におけるブロック関係は、必ず 1 対 1であること。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから、手札としてカードを 7枚引く。
- ダイスにより先攻・後攻を決定する(出目が大きいほうが先攻)。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、いずれかが勝利条件を満たした時にゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ プリペアーフェイズ
○ アンタップフェイズ
- 自分の仲魔・パートナーを、すべてアンタップ状態にする(カードを起こす)。
○ ドローフェイズ
○ メインフェイズ
以下の行動を、任意で行う。
※相手プレイヤーの割り込みは、このフェイズにのみ実行できる。
- パートナーの登場として、手札のパートナーカードを場に配置する(1ターンに 1体まで)。
- 仲魔の召喚として、手札の悪魔カードを場に配置する。
- 手札の配備品・装備品アイテムを場に配置する。
- 手札の消耗品アイテムを使用する。
- 悪魔合体を行う。
- 場に仲魔・パートナーによるアタックを行う(後述、1ターンに 1回のみ)。
- 場のカードの“メインフェイズのみ”と指示された能力・魔法を使用する。
アタックの処理
▽ アタッカーの指定
- ターンプレイヤーが攻撃側、相手が防御側となる。
- 攻撃側が自分のアンタップ状態の仲魔・パートナーの中から、今回のアタッカーを任意数指定する。
- 攻撃側が、今回のアタッカーをタップ状態にする。
※この時点では“ダミータップ”という一時状態であり、アタック終了により正式なタップ状態となる。
▽ アタック宣言
- 攻撃側が、アタックを宣言する(アタッカーによるアタックが開始される)。
▽ ブロッカーの指定(割り込み不可)
- 防御側が各アタッカーに対して、それぞれ任意でブロック宣言を行う。
ブロック宣言は自分のアンタップ状態の仲魔・パートナーの中から攻撃を防ぐブロッカーを任意で 1体指定することで行われる。
※アタッカー 1体につきブロッカー 1体まで(指定しなくてもよい)。
▽ 特殊能力の発動可能帯
- それぞれ任意で以下の処理を行う。
- 手札の仲魔魔法カードを、場のアンタップ状態の仲魔を用いて使用する。
- 手札のパートナー魔法カードを、場のアンタップ状態のパートナーを用いて使用する。
- 手札からアイテム「瞬間消耗品」カードを使用する。
- 場のカードの記載効果を使用する。
▽ ダメージ判定
- 各アタッカーごとに、ブロック宣言の有無によってそれぞれ以下の処理を行う。
ブロッカー宣言をされた場合:
- アタッカーとブロッカーによる戦闘が行われる。
- 戦闘を行うそれぞれの攻撃力に各種修正を加え、今回相手に与えるダメージを算出する。
- アタッカーとブロッカーそれぞれが、攻撃力分のダメージを相手に与える。
そしてアタッカーとブロッカーそれぞれが、受けたダメージの値分だけ HP(耐久力)を減らす。
ブロッカー宣言をされていない場合:
- アタッカーによる防御側プレイヤーへの攻撃が行われる。
- アタッカーの攻撃力に各種修正を加え、今回相手に与えるダメージを算出する。
- アタッカーの攻撃力分のダメージを、防御側プレイヤーに与える。
防御側プレイヤーが、受けたダメージの値分だけ自身の HPを減らす。
▽ 戦闘の終了
- この時点でHP(耐久力)が 0となった仲魔・パートナーが破壊される。
- ダミータップ状態のカードが、正式なタップ状態となる。
- 今回のアタックが終了する。
○ エンドフェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- 仲魔・パートナーの HP(耐久力)がすべて初期化される。
- ターンの終了を宣言する。
1ゲーム終了時の処理
特に無し。
ルール細則
基本ルール細則
● コストについて
- カードにはコストの概念が存在し、カードの使用・配置には指定値分のコストを支払う必要がある。
- コストはマグネタイトを使用することで支払うことができる。
- マグネタイトは悪魔が現世に存在するために必要な磁力エネルギーで、悪魔召喚の他に魔法使用などでも用いられる。
- マグネタイトは場にいるアンタップ状態の仲魔やパートナーをタップ状態にすることで発生する。
1体の仲魔やパートナーをタップ状態にするごとに、放出マグネタイト欄に記載された分の属性コストが発生する。
- プレイヤー自身も HPを消費することで、マグネタイトを放出することができる。
HPを 1消費するごとに、ニュートラル属性のマグネタイトが 1だけ発生する。
● 属性について
- コスト要素であるマグネタイトには属性の概念が存在し、カードの使用・配置時に参照される。
- 属性は ライト・ダーク・ロウ・カオス の 4種類が存在する。さらに無属性として ニュートラルが存在する。
- コストを支払う際には、指定された属性のマグネタイトで支払いが行われる。
- ニュートラルのコストは特定の指向性を持たず、他の 4属性で支払いを代用できる。
● 悪魔合体について
- 一部の悪魔は、召喚のコストの中に、複数の悪魔による合体を必要とする。
合体した悪魔は、合体の素材(!)となる悪魔をカードの下に並べ、素材の特殊能力を継承して使用することができる。
- 合体素材は場にいる召喚酔いしていない悪魔であること(タップ状態かどうかは考慮不要)。
- 合体素材に合体悪魔を使用した時は、「素材合体悪魔の素材」を含めた全素材から、今回の合体に必要な数だけを素材とし(場に残す)、残りは黄泉へ送る。
- 合体を途中で阻止された場合は、合体事故として合体する予定だった悪魔は手札に戻る。
- 何らかの能力で合体を解除された場合、場には素材となった悪魔が残る。
これにより場の悪魔が 6体以上である時は過剰分が黄泉へ送られ(合体悪魔自体は、合体解除した能力の指示に従うこと)。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ 仲魔カード (コスト必要)
- 味方となった悪魔。場にユニットの一種である仲魔として配置される。
- それぞれ場に 6枚まで配置できる(相手の悪魔を支配した場合は、この数に含まない)。
- 一部の悪魔は、悪魔合体によってのみ召喚が可能となる。
- 攻撃力/HP(耐久力)の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 戦闘時修正として、歩行と飛行、抵抗と弱点などの項目が存在する。
- 放出マグネタイトの項目を持ち、タップ状態にすることで記載分ののマグネタイトを放出できる。
- 一部のカードは固有の能力を持ち、タップ状態にすることで効果を発動できる。
- HP(耐久力)が 0になった場合に破壊される。なおHP(耐久力)はターン終了時に初期化される。
※ モブ
- 一部カードの効果により、一時的に配置される悪魔。専用カードは存在せず、手札や捨て札のカードが使用される。
- 特定の名前を持たない仲魔として場に存在し、基本的な能力値と合体素材としての能力を持っている。
※能力値などの詳細は、モブを発生させたカード効果に依存する。
○ パートナーカード (コスト不要)
- 仲魔と同等の能力を持つ人間。場にユニットの一種であるパートナーとして配置される。
- 自分の場に男女各 1人ずつまで配置できる。
- 魔法の詠唱が可能であう。パートナー魔法カードを使用できる。
- 攻撃力/HP(耐久力)の値を持ち、戦闘などで使用される。
- 放出マグネタイトの項目を持ち、タップ状態にすることで記載分ののマグネタイトを放出できる。
- HP(耐久力)が 0になった場合に破壊される。なおHP(耐久力)はターン終了時に初期化される。
○ アイテム「配備品」カード (コスト必要)
- 魔法の道具。場にアイテムとして配置される。
- 単独で場に配置され、存在することで記載効果を発揮する。
○ アイテム「装備品」カード (コスト必要)
- 魔法の道具。場にアイテムとして配置される。
- 特定の仲魔・パートナーに付ける形で配置され、付けた対象を強化する。
- 1体の対象に 1枚だけ付けることができる。
- 付けた対象が破棄される際に、一緒に破棄される。
● 一時的に使用するカード
○ アイテム「消耗品」カード (コスト必要)
- 魔法の道具。アイテムカードの一種であり、使い捨てで使用される。
- 自分のメインフェイズにのみ使用できる。
○ アイテム「瞬間消耗品」カード (コスト必要)
- 魔法の道具。アイテムカードの一種であり、使い捨てで使用される。
- 相手ターンを含め、効果を使用できるタイミングであればいつでも使用できる。
○ パートナー魔法カード (コスト必要)
- 魔法カードの一種で、パートナーが唱える呪文。
魔法カードの中で特に指定のないカードは、すべてパートナー魔法カードと見なされる。
- 場のアンタップ状態のパートナー 1体をタップ状態にすることで、カードが使用される(魔法自体のコストは、別に必要となる)。
- 原則としてパートナーが使用するが、一部の仲間が使える場合もある。
○ 仲魔魔法カード (コスト必要)
- 魔法カードの一種で、仲魔が唱える呪文。
- 場のアンタップ状態の仲魔 1体をタップ状態にすることで、カードが使用される(魔法自体のコストは、別に必要となる)。
場の構成
- 永続カードは、それぞれの場という空間に存在する。
- 永続カードが破壊された時や瞬間使用カードの使用後は、黄泉という空間に集められる。
- 黄泉とは別に、ゲーム中への復帰が不可能な虚無という空間が存在し、一部の魔法/能力で、指定カードがこの空間へ送られる。
商品情報
● メーカー: アスキー (現: エンターブレイン)
○ 発売開始: 1997年12月
- ○ ラインナップ
『真・女神転生 トレーディングカード』名義
|
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
第1弾
| 1997/12
| 180
| ブースター(10/333)
|
第2弾
| 1998/10
| 245
| ブースター(10/333)
|
クイックスターター
| 1999/2
| 6種
| 構築済みスターター(61/1500)
|
第3弾
| 1999/3
| 134
| ブースター(10/333)
|
第4弾 ネオ・ジェネシス
| 1999/9
| 180
| スターター(60/1500)、ブースター(10/333)
|
第5弾 黙示録戦争
| 2000/7
| 180
| ブースター(10/333)
|
第6弾 ケイオス・マスカレード
| 2001/3
| 180
| ブースター(10/333)
|
『真・女神転生 トレーディングカードゲーム』名義
|
eins ~ Seventh Sanctuary ~
| 2001/9
| 180
| スターター(60/1500)、ブースター(10/333)
|
zwei ~ Artificial Life ~
| 2002/3
| 153
| ブースター(10/333)
|
drei: Monument of Goddess
| 2003/11
| 108
| ブースター(10/333)
|
GB版 カードサマナー
|
|
| 関連コンシューマーゲーム
|
Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
◆ Back ◆