ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Zombie World Order』のルール解説。
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Zombie World Order Trading Card Game
Last Update 2017/4/29 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦によるライフ破壊戦。プレイヤーはゾンビマスター的な使役者となり、部下のゾンビたちを率いて相手を粉砕する。
● 原作
オリジナル。
● 世界設定
ゾンビ、それはハイチで行われていたという獲得奴隷への洗脳手法…ではなくアンデッドモンスターのほう。
生物の死骸が極小生物的な物の支配によって意思を持つかのように徘徊し、新たな感染先となる健常な生物に襲い掛かる。
個々はさほど強くはなくとも、休息も撤退もないうえにひたすら増殖し続ける軍勢に対抗する術は今の人類には存在しない。
……そんなゾンビが、日本で大量発生したのだ。
● 本ゲームについて
娯楽作品としてのゾンビのTCGです。海外向けではありますが一応日本でも発売されました。
まごうことなくイロモノですが、全力でふざけている徹底ぶりは好感が持てます。
基本構成
勝利条件
事前準備
● デッキ(1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚ちょうど。
- 構築条件:
同一番号カードはデッキに 4枚まで。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: 10。上限も同じ。
- 開始手札: 7枚。上限は無し。
- マリガン: 先攻から順に任意で 1回。シャッフル後引きなおし。
- ファーストドロー制限: 有り(先攻 1ターン目には、ドローフェイズにカードを引けず、魔力フェイズの配置は裏向き)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード表: フロント状態。
- カード裏: バック状態(基本的に魔力のみ)。
- カード縦: スタンド状態。
- カード横: レスト状態。
● 基本構成細則
- ディスカード: 無し。
- ライブラリアウト: 無し(そのまま続行)。
- 3人以上でのプレイ: 未想定。
- 召喚酔い: 無し。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し(ターン終了時かエリア変更時に初期化)。
- ユニーク処理: “レジェンド”、両軍ユニーク、先出し生存。
- ゾンビの攻撃は、相手プレイヤーかレスト状態のゾンビいずれか 1体を対象とし、ブロックの指定は防御側が任意に選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 7枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○スタンバイ(Standby)フェイズ
○ドロー(Draw)フェイズ
○ 魔力(Magic)フェイズ
以下の行動のいずれかを 1回だけ行う。
- 手札の任意の 1枚を、自分の魔力エリアにフロント・スタンド状態で魔力として配置する。
※先攻 1ターン目のみ、バック・スタンド状態での配置となる。
- 自分のバック状態の魔力をフロント状態にする。
- 何もしない。
○ メイン(Main)フェイズ
以下の行動を任意で行う。
- 手札のゾンビカードを、ゾンビとして場に登場させる。
※特に指定がない限り、自分の原形エリアにフロント・スタンド状態で配置する。
- 手札のメイン能力のイベントカードを使用する。
- 場のゾンビの能力を使用する。
- ゾンビを蘇生させる。
○ バトル(Battle)フェイズ
ターンプレイヤーは攻撃側となり、自分の場のスタンド状態のゾンビ単位で任意にアタックを行う。
各アタックの処理
▽ アタックステップ
- 今回アタックするゾンビ 1体を場のスタンド状態のゾンビから指定し、レスト状態にする。
▽ アタック対象指定ステップ
- 攻撃側が今回のアタック対象を、相手プレイヤーか相手の場のレスト状態のゾンビのいずれか 1体の中から一つ選択する。
▽ ブロックステップ
- 相手プレイヤーは防御側となり、任意でゾンビ 1体によるブロック(ガード)を行う。
ブロックは防御側の場のスタンド状態のゾンビをレスト状態にすることで行われ、
ブロックを行うことで今回のアタック対象がブロックするゾンビに変更される。
- 今回の最終的なアタック対象により、以下のステップへ進む。
- 対象が相手ゾンビ: バトルステップへ進む。
- 対象が相手プレイヤー: ダメージステップへ進む。
▽ バトルステップ
- アタックするゾンビとアタック対象のゾンビによるバトルが行われる。
- それぞれのバトルを行うゾンビが、(各種修正を加えた)自身のパワー値分のダメージを互いに相手ゾンビに対して与える。
- 受けたダメージの蓄積値が自身のパワー値以上となった場合、そのゾンビは損傷する。
損傷したゾンビは以下のエリアへ送られる。
- 原形エリアのゾンビ: レスト状態のまま半壊エリアへ送られる。ダメージはリセットされる。
- 半壊エリアのゾンビ: 全壊エリアへ送られる(完全破壊となる)。
- 以下の処理を飛ばし今回のアタックが終了する。
▽ ダメージステップ
- アタックするゾンビのクリティカルの値分のダメージを、相手プレイヤーに与える(ライフを減らす)。
- 今回のアタックが終了する。
○ エンド(End)フェイズ
- すべてのゾンビの受けているダメージがリセットされる。
- ターンを終了する。
1ゲーム終了時の処理
特にないが、相手とカードが混じっていないかどうか、よく確認すること。
ルール細則
基本ルール細則
● 属性について
- カードには属性概念として色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 色は 緑(デッドマン)・青(メカZ)・赤(イモータル) の 3種類が存在する。また灰色(無属性)も存在する。
● 魔力について
- すべてのカードは本来の役割とは別に、コスト支払いのための魔力として使用される。
- 手札を自分の魔力エリアに配置することで魔力となる。
- 通常はフロント・スタンド状態で配置され、コストの支払いでバック状態になったりレスト状態になったりする。
- レスト状態の魔力は自分のスタンバイフェイズにすべてスタンド状態に戻る。
しかしバック状態の魔力は魔力フェイズに、魔力配置をしない上で 1枚しかフロント状態にすることしかできない。
- 魔力を要求するコストを支払う際には、その要求数を満たした上で要求属性がのすべてがそれぞれ 1つ以上含まれている必要がある。
- 1枚の魔力をレスト状態にするごとに、対応する属性のレスト化を要求するコストを 1だけ支払うことができる。
1枚の魔力をバック状態にするごとに、対応する属性のバック化を要求するコストを 1だけ支払うことができる。
- バック状態や無属性カードのフロント状態の魔力は、いずれも無色扱いとなる。
● コストについて
- ゾンビカードにはコストの概念が存在し、ゾンビの登場や蘇生には指定値分のコストを支払う必要がある。
- ゾンビカードのコスト項目は、以下の 2種が存在する。
- 登場コスト: 配置時に使用、自分のスタンド状態の魔力をレスト状態にすることで支払われる。
- 蘇生コスト: 半壊エリアから原型エリアへの回復時に使用、自分のフロント状態の魔力をバック状態にすることで支払われる。
- 一部のゾンビやイベントカードは、能力使用条件として魔力によるコスト支払いが必要となる場合がある。
現状はその場合に、(蘇生コストと同じく)自分のフロント状態の魔力をバック状態にすることで支払われる。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ ゾンビ(Zombie)カード (コスト必要)
- 動く死体や異世界生物など。登場コストを支払うことで場にゾンビとして配置される。
- パワーやクリティカルの値を持ち、プレイヤーの武器となる。
このうちパワーは戦闘全般で、クリティカルは相手プレイヤーへの直接ダメージ時に用いられる。
- 特に指定が無い限り、配置(登場)時は原形エリアにフロント・スタンド状態で配置される。
- パワー値以上のダメージを受けることで、原形エリアから順に半壊エリア・全壊エリア(いわゆる墓地)へと 1段階ずつ送られる(損傷する)。
ただしまだ半壊(エリアにいる)状態ならば、蘇生させる(蘇生コストを支払う)ことで原形エリアに戻ることができる。
● 瞬間的に使用するカード
○ イベント(Event)カード (通常はコスト不要)
- ゲーム中に起きるさまざまな出来事。
- 使用タイミングや効果などは、各カードごとに異なる。
- 共通のコスト項目は存在しないが、一部のカードは個別の記載コストが必要となる場合がある。
場の構成
- 永続カードは場という空間に存在する。
- それぞれの場は、原型エリア(Undead Area)と半壊エリア(Splattered Area)という空間に大別される。
- 場のほかに魔力エリア(Magic Area)などが存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は全壊エリア(Dead Area)という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Bandai
○ 発売開始: 2017年4月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
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第1弾
| 2017/4
| 68
| ブースター(10/ 400+税)、スペシャルパックセット(20+3pack/ 1200+税)
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Trading Card Game Club JUGGERNAUTS
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