ジャガーノーツのTCGカタログ
トレーディングカードゲーム『Drago borne』のルール解説。
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Drago borne Rise to Supremacy
Last Update 2018/10/30 文責:DOP
ゲーム概要
● ゲームタイプ
2人対戦による陣地破壊戦。プレイヤーはドラゴボーンと呼ばれる英雄となり、部下であるクリーチャーを率いて相手を蹴散らす。
● 原作
オリジナル。
● 世界設定
始まりの竜の力を受け継ぎし“ドラゴロード”たちは覇をめぐって争いを続けていた。
しかしあまりに力が強大すぎるため、支配種族を用いての代理戦争で決着をつけることとなる。
その戦いを率いていくのが、ドラゴロードがら力を分け与えられた英雄“ドラゴボーン”たちであった。
● 本ゲームについて
ブシロードのシンガポール支社によるTCGです。専用ダイスが存在し、場の防衛やクリーチャーの強化などさまざまな目的に使用されます。
基本構成
勝利条件
- 相手の場のフォートをすべて破壊する(各ターン終了時に判定)。
- 相手のデッキが尽きる(引くべき時に引けない)。
事前準備
● デッキ (1人分のゲームカード)
- デッキ枚数: 50枚以上。
- 構築条件:
バナーカード以外で構成されていること。
同名カードはデッキに 4枚まで。
※バナーカードで選んだ色と異なっていてもかまわない。
● バナーカードとダイス (1人分の補助デッキ&サイコロ)
- デッキ枚数: 3枚および 3個ちょうど。
- 構築条件:
バナーカード・専用ダイスのみで構成されていること。
同一色を複数投入してもかまわない。
バナーカードと専用ダイスの色構成が、完全に 1 対 1対応していること。
● その他準備
○ ゲーム間交換カード: 無し。
ゲーム開始時基本設定
● 開始時基本設定
- プレイヤーライフ: それぞれのフォート 3箇所(に載っているバリア)が、プレイヤーライフに相当する。
- 開始手札: 5枚。上限は 7枚(自ターン内に調整有り)。
- マリガン: 任意で 1回。任意数を戻してシャッフル後、戻した分を引き直す。
- ファーストドロー制限: 類似概念が存在(先攻は 1ターン目にはリソースステップを飛ばす)。
その他構成
● カードの行動表現
- カード縦: スタンド状態。
- カード横: レスト状態。
- カード逆位置: リソースとして使用(この状態でスタンド・レスト状態が存在)。
● 基本構成細則
- ディスカード: 有り。
- ライブラリアウト: 有り(勝利条件に関係)。
- 3人以上でのプレイ: 未記載ではあるが可能であると思われる。
- 召喚酔い: 無し(配置時にスタンド状態)。
- 手番を跨ぐカード外コスト蓄積: 無し。
- 手番を跨ぐカードダメージ蓄積: 無し。
- ユニーク処理: 無し。
- クリーチャーの攻撃は相手フォートのいずれか 1つを対象とし、ブロックは防御側が対象フォートのドラゴシールドやクリーチャーから選択する。
ゲームの流れ
開始準備
- 先攻・後攻を決定する。
- それぞれの自分のバナーカード 3枚を場のリソースの位置に裏向きに配置する。
- それぞれのデッキをシャッフルする。
- それぞれ自分のデッキから手札としてカードを 5枚引く。
- 必要に応じてマリガン処理を行う。
- それぞれ自分のデッキから各フォートごとに2枚ずつ、フォートのバリアとして裏向きで 2枚が少し重なるように配置する。
- それぞれの自分のバナーカードをすべて表向きにする。
全体の基本進行
互いにターンと呼ばれる手順を繰り返し、一方が勝利条件を満たした時ゲーム終了。
ターン(自分の手番)の進行
○ スタート(Start)フェイズ
● スタンド(Stand)ステップ
● ダイス(Dice)ステップ
- 自分のダイスをすべて振り、出た目の状態でダイスゾーンに配置する。
● ドロー(Draw)ステップ
● リソース(Resource)ステップ
- 任意でデッキからカードを 1枚引き、リソースとして場の任意のリソースゾーンに逆位置で配置する。
○ メイン(Main)フェイズ
以下の行動を任意で好きなだけ行う。
- 手札のクリーチャーカードを場にクリーチャーとして配置する。
- 手札のスペルカードを使用する。
- 手札のアンブッシュ能力を持つカードを場にアンブッシュとして配置する。
- 場のクリーチャーを移動させる。
- 場のクリーチャーの起動能力を使用する。
- ダイスゾーンのダイスを場のフォートにドラゴシールドとして配置する(フォートのバナーと色が一致していること)。
- ダイスゾーンのダイスを場のクリーチャーの上にドラゴクロスとして配置する(色は不一致でもかまわない)。
○ 戦闘(Combat)フェイズ
ターンプレイヤーは攻撃側となり、場のスタンド状態のクリーチャー単位で任意で以下の戦闘を行う。
各戦闘の処理
▽ 攻撃ステップ
- スタンド状態の任意クリーチャーをレスト状態にすることで、それをアタッカーとする攻撃を宣言する。
同時に攻撃対象となる相手のいずれかのフォートを選択する。
▽ ブロックステップ
- 相手プレイヤーは防御側となり、可能であればディフェンダー(ブロッククリーチャー)を選択する。
- 選ぶことができるディフェンダーは攻撃対象のフォート内に限られ、
対象フォートにドラゴシールドがある場合は自動的に(擬似的なクリーチャーとして)ドラゴシールドが選択され、
ドラゴシールドがいなければ対象フォートにいるスタンド状態のクリーチャーから任意の 1体を選択する。
※選択できる存在がいない時はディフェンダーを選ぶことができない。
- ディフェンダーに選択したクリーチャーはレスト状態となる。
- 今回の攻撃における最終的な攻撃対象が決定される。
ディフェンダーがいる場合はディフェンダーが攻撃対象となり、いない場合はフォートが直接攻撃対象となる。
▽ ダメージステップ
- 各種修正を加え、それぞれの今回の戦闘における最終的な攻撃力などを算出する。
- 攻撃対象により、それぞれ以下のダメージ処理を行う。
攻撃対象が相手ディフェンダーの場合:
- アタッカーとディフェンダーそれぞれが、自身の攻撃力分のダメージを相手に与えあう。
- 蓄積ダメージが自身の防御力を超えたクリーチャーは破壊される。
ドラゴシールドの場合は、受けたダメージ分だけダイス目が減らされる。
攻撃対象が相手フォートの場合:
- この時点でアタッカーの攻撃力が 1以上の場合、(実際の攻撃力に関わらず)一律で 1ダメージをフォートに与える。
- ダメージを受けた場合、ダメージの分だけフォートの一番上のバリアをめくる。
めくったバリアは手札に加えるが、フォートバーストの能力が記載されている時は加える代わりに任意で記載能力を使用できる。
- バリアがすべて無くなった時点で、そのフォートは破壊される。
- 今回の戦闘が終了する。
○ エンド(End)フェイズ
- 手札が上限を超えている場合、上限に収まるようにカードを捨てる。
- すべてのクリーチャーのダメージが初期化される。
- それぞれのフォートの破壊状況による勝利判定が行われる。
1ゲーム終了時の処理
不正防止のため、それぞれ未使用のアンブッシュをすべて表向きにする。
ルール細則
基本ルール細則
● 色について
- カードとダイスには属性概念として色が存在し、さまざまな場面で使用される。
- 色は 青・赤・黄・緑・黒 の 5種類と、どの色でも代用できる白(いわゆる無色)が存在する。
- 色の類似概念として国家が存在する。現時点では色と国家は 1 対 1対応している。
● リソースとコストについて
- バナー以外のカードは、本来の役割とは別にコスト源となるリソースとして用いられる。
- 任意のリソースゾーンに上下逆に配置することで、リソースとして使用することができる。
- カードの本来の目的で使用する場合、リソースを用いて指定値分だけコストを支払う必要がある。
- 自分の場のスタンド状態のリソースを 1枚レスト状態にすることで、対応する色のコストを 1だけ支払うことができる。
※支払うコストのうちいずれか1つでも色が一致していればよい。
※支払いに関しては異なるフォートのリソースも合わせて使用できる。
● バリアについて
- バナー以外のカードは、本来の役割とは別にフォートを守るバリアとして用いられる。
- バリアはプレイヤーライフの変種的存在で、バリアが無くなったフォートはその時点で破壊される。
そしてフォートがすべて破壊された場合にゲームに敗北する。
- シールドはゲーム開始時に各フォートごとに 2枚ずつ(計6枚)、裏向きで重ねて配置される。
- フォートが 1ダメージを受けるごとに、そのフォートのバリアが 1枚取り除かれる。
- 取り除かれたバリアは手札に加えられる。
ただしカードにフォートバーストの能力が記載されている場合、手札に加える代わりに任意でフォートバーストの能力を使用することができる。
● アンブッシュについて
- 一部のカードはアンブッシュ能力を持ち、場に伏せて使用できる。
- 場のフォート単位でそれぞれに付随するアンブッシュゾーンに 1枚ずつ裏向きで配置できる。
- アンブッシュを 1枚配置するためのコストとして、任意のリソース 2枚をレストする。
この時は色は問われないので、アンブッシュのカードと色が不一致でもかまわない。
- 使用条件を満たした時に表向きにすることでアンブッシュ能力を使用できる。
この時は自分の場のバナーといずれか 1つでも色が一致している必要がある。
● ダイスについて
- 本ゲームでは専用のダイスが用意され、さまざまな目的で使用される。
- 専用と言いつつも、色が 5種類ある以外はごく普通の 6面ダイスである。
- ゲーム中はそれぞれ任意の 3個のみを使用する。
- 自分のスタートフェイズに、(それまでの任を解かれ)すべて振りなおしてダイスゾーンに纏められる。
- ダイスは一部カードの効果で用いられるほか、ドラゴシールドやドラゴクロスとして使用される。
- ドラゴシールドとして用いる場合、以下のように扱われる。
- 配置されているバナーと色が一致する自分のフォートにのみ配置できる。
- 配置したフォートが攻撃対象となった時に、最優先でディフェンダーとして指定される。
- ディフェンダーとなる場合、攻撃力は 0で防御力はその時点のダイス目の値が用いられる。
- ダメージを受けた場合、受けたダメージ分だけダイス目が減らされる。
- ドラゴクロスとして用いる場合、以下のように扱われる。
- 自分の場の任意のクリーチャー 1体の上に配置できる(色は問わない)。
- ダイス目に関わらず、対象のクリーチャーの攻撃/防御力は +1/ +1 される。
- 一部のクリーチャーは、ドラゴクロスが載っていることで発動する能力を持つ。
カード構成
● 永続的に場に残るカード
○ バナー(Banner)カード(コスト必要)
- 自身の使用色を示す存在。場の各フォート単位で配置される。
- フォートに付随するリソース位置に、ゲーム終了まで位置を変えることなく各1枚ずつ配置される。
○ クリーチャー(Creature)カード(コスト必要)
- プレイヤーの部下たち。場にクリーチャーとして配置される。
- 各フォートごとに 2体までのクリーチャーを配置できる。
- ATK(攻撃力)/ EDR(防御力)の値を持ち、プレイヤーの武器/盾となる。
- 防御力以上のダメージを受けた時に破壊される。このダメージは各ターン終了時に初期化される。
● 瞬間的に使用するカード
○ スペル(Spell)カード(コスト必要)
場の構成
源 | | 源 | | 源 | 敵軍リソース |
砦 | | 砦 | | 砦 | 敵軍フォート |
賽 | | 賽 | | 賽 | 敵軍ドラゴシールド |
隠 | | 隠 | | 隠 | 敵軍アンブッシュ |
| | | |
隠 | | 隠 | | 隠 | 自軍アンブッシュ |
賽 | | 賽 | | 賽 | 自軍ドラゴシールド |
砦 | | 砦 | | 砦 | 自軍フォート |
源 | | 源 | | 源 | 自軍リソース |
- 永続カードは、場という空間に存在する。
- それぞれの場は3つのフォート(砦)という空間に大別される(上図は場の構成図)。
- 各フォートごとに、アンブッシュやリソースといった付随の各ゾーンが存在する。
- 各フォートにはバリアというカードが各2枚ずつ配置され、フォート自体のライフとして扱われる。
- 各フォートごとにそれぞれ 2体のクリーチャーを配置できる。
- 場のほかに、未使用のダイスを置いておくダイスゾーンなどの空間が存在する。
- 永続カードが破壊された時や、瞬間使用カードの使用後は捨札という空間に集められる。
商品情報
● メーカー: Bushiroad South East Asia (国内販売は 2018/3までアークライト)
○ 発売開始: 2017年8月
- ○ ラインナップ
名称
| 発売時期
| 種類数
| 発売形式 (封入枚数/価格)
|
トライアルデッキ
| 2017/8
| 3種
| 構築済みデッキ(53/1600+税)
|
Rally to War
| 2017/8
| 120
| ブースター(8/380+税)
|
トライアルデッキ 4弾
| 2017/11
|
| 構築済みデッキ(53/1600+税)
|
Oath of Blood
| 2017/11
| 120
| ブースター(8/380+税)
|
トライアルデッキ 5弾
| 2018/3
|
| 構築済みデッキ(53/1600+税)
|
Gears of Apocalypse
| 2018/3
| 120
| ブースター(8/380+税)
|
Surge of Titans
| 2018/6
| 80
| ブースター
|
Reckoning of Vashr
| 2018/10
| 80
| ブースター
|
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